Blog食育交歓

2022.5.24 Tue

キユーピーが食育活動で農林水産大臣賞を受賞

豊かな食生活実現を目指した食育の社会貢献を評価

 

全国学校給食甲子園を支援し、食育シンポジウムにも積極的に参加するなど企業の社会貢献の中核に食育を据えて実績をあげてきたキユーピー株式会社が、第6回食育活動表彰の教育関係者・事業者部門の最高位である農林水産大臣賞を受賞しました。表彰式は6月18日に愛知県国常滑市で開催される愛知県国際展示場の第17回食育推進全国大会で行われます。

 

創始者から伝統を引き継いだ日本の食文化の構築

キユーピーが日本人の食文化の向上を目指した原点は、創始者の中島董一郎が農商務省の海外実業練習生としてロンドンやアメリカへ渡ってオレンジママレードやマヨネーズと出会ったときからでした。

中島が1915年(大正4年)にアメリカで、ポテトサラダに使われているマヨネーズを食べたとき、そのおいしさと栄養価の高さにびっくりして帰国し、日本人の体格向上を願って、日本で初めてマヨネーズを製造し、販売しました。そして中島が唱えた「食を通じて社会に貢献する」という志を引き継ぎ、国民の健康で豊な食生活の実現を目指し、食育を社会貢献活動の中核に据えるようになりました。

 

食育活動への貢献

キユーピーでは長年にわたり、工夫と進化を重ね、食育活動を実施しています。

 

1961年からは、オープンキッチン(工場見学)を始めました。

 

1984年からは、食生活と健康に関する正しい情報提供を目的とした講演会活動を始めました。

 

マヨネーズ教室

 

2002年からは、小学校への出前授業「マヨネーズ教室」を実施しその後も食育を通じた社会貢献活動を展開しています。

 

2020年以降のコロナ下でも活動を継続し、お客さまが参加しやすい環境を用意したく、オンラインを活用した新たな取り組みに挑戦してきました。

 

2020年10月から、オンラインでの見学をスタートしました。マヨネーズの歴史やおいしさの秘密を伝え、マヨネーズを使った簡単レシピなども紹介します。

 

またチャット機能を活用してリアルタイムで質問や感想に応えながら、お客様とのコミュニケーションを大切にしたプログラムを実施しています。工場ごとに色々なプログラムを用意して、積極的にコロナ下を乗り越えてきました。

このように様々な食育活動の実践が評価され、今回の表彰となりました。

 

 

経産省の「健康経営優良法人2022(大規模法人部門)」認定を受ける

食育活動での受賞に先立つ2022年3月、「2022年の健康経営優良法人」として経産省から認定を受けました。

これは同社の従業員の健康宣言や推進体制をホームページで公開し、重点課題として「生活習慣の改善」「がん検診の受診率向上」「メンタルヘルス対策」への取り組みなどを評価されたものです。

 

特に「がん検診の受診率向上」では、がん検診休暇の付与、移動検診車での職域がん検診を実施し、従業員が検診をより受けやすい環境を整備しました。また、生活習慣改善のため、従業員向けのヘルスアップキャンペーンや、社員食堂での野菜摂取量アップや減塩を目的としたヘルシーメニューの提案を実施しました。

これら定期健診、任意検診(がん検診)、食生活改善、運動習慣など全従業員に対する疾病の発生予防、長時間労働に対する取り組み、従業員の感染症予防の項目などで評価されて、認定を受けたものです。

 

キユーピーは、一人ひとりの健康に向き合う機会として「こころとからだの健康面談」を従業員向けに実施するなど、健康経営をより一層、強化・推進していきますと宣言しています。

食品企業としてまた、食育推進企業としてますます発展を続けていくことを期待し、応援したいと思います。

 

文責・認定NPO法人・21世紀構想研究会事務局