あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.50

ライラック

5月20日

 

5月20日の誕生樹のライラックは、札幌大通り公園に「札幌の木ライラック」という歌碑がある通り、これぞ札幌を代表する花で、「市の花」にも指定されています。この歌碑は詩人・吉井勇の『北遊小吟』の一節“家ごとにリラの花咲き 札幌の人は美しく生きてあるらし”が刻まれています。

ライラックは英名でLilacですが、仏語では「リラ」と、そして日本名は「ムラサキハシドイ」で、西欧原産で、5月中旬頃から房状の白または紫色の小さな花をつけます。

西欧原産のライラックが何故、「札幌の木ライラック」になったのか。1890年に北星学園を創設したサラ・クララ・スミス女史が故郷アメリカのニューヨーク州エル・マイラに里帰りしたときにライラックの木を札幌に持ち帰ったことから広まっていったといわれてますから、「札幌の木・ライラック」の生みの母ということでしょうか。

ところで、宝塚歌劇団のテーマソングの「スミレの花咲く頃」の原曲は、シャンソンの「リラの花咲く頃」(一年中で最も気持ちの良い頃)ということです。どちらも紫色の花でロマンチックな感じのする花で、日本流にアレンジしたということでしょうか。

札幌・ライラック祭りは5月下旬の金~日に開催されます。

 

○さりげなくリラの花とり髪に挿し(星野立子)

 

文:椋 周二