あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.233

ウメモドキ

11月19日

 

モチノキ科の落葉低木で、葉が梅に似ていることからウメモドキ(梅擬)と名付けられたといわれていますが、ジャパニーズ・ウィンターベリ―(Japanese winterberry)といわれる珊瑚のような赤い実が秋から冬に熟しているのを見るとこの実の方が小粒の梅干しに似ている」と思います。

また、「落霜紅」という字をあてるといこともありますが、葉が落ちても紅い実は長く残るので、霜や雪が降った風情はまた格別のようです。こうしたことから庭園樹としてよく植えられます。

ヒヨドリがよく実を食べにきます。実には発芽抑制物質があり、鳥のお腹を通ることでやっと発芽ができるようです。こうすることによって親木から離れたところに運んでもらって大きく育つというメカニズムなのでしょうか。

江戸時代の三大俳人の一人である小林一茶の俳句に「梅の木に見せびらかすや梅もどき」があります。梅の木に見せびらかしているのはやはり赤い実なのでしょうか。小林一茶は1827(文政10)年11月19日(旧暦)に亡くなっており、11月19日は「一茶忌」になっています。