NO.22
コデマリ
4月22日
4月22日の誕生樹にしているコデマリ(小手毬)は、中国原産のバラ科シモツケ属の低木で、同じ仲間のユキヤナギ(3月26日の誕生樹)のように枝垂れながら花を4月の下旬頃に咲かせます。ユキヤナギと異なる点は、花が咲く時期が遅いこともありますが、小さな白い花が丸く半球状に集まり手毬のように咲くところから「小手毬」と名づけられたということです。確かに花をよく見ると花蕊などが刺繍で作る手毬のようでもあります。
“こでまりの花”など晩春の季語になっていますが、名取思郷氏の俳句に「心無垢の日もあり小でまり大でまり」というのがあります。この花を見て無垢な心持になれるということなのでしょうか。
因みにオオデマリ(大手毬)はスイカズラ科のガマミズ属で、花の感じはより球状に近く、むしろアジサイの花に似ています。
文:椋 周二