第12回大会

学校と同じように給食テーマに食育授業を再現

 初めて行われた「応募献立食育コンテスト」は、1校・代表が5分の制限時間内で献立をテーマに地元食材の説明や地域の食文化などについて子どもに教えるのと同じようにプレゼンをしました。興味を持ってもらい、知識として身に着けてもらうため手法はさまざま。給食を教材にした食育は、言葉としては知っていても実際に学校現場でどのように行われているのかはあまり知られていません。審査委員や見学した関係者もそのアイディアに驚きの連続でした。
 冒頭、大会事務局長に就任した馬場錬成・特定非営利活動法人 21世紀構想研究会理事長がコンテストの目的や審査方法などについて説明。抽選で決まった順に発表を行いました。

鹿児島県 垂水市立学校給食センター

栄養教諭・平野 朋子さん、
調理員・福島 かをるさん

【献立】麦ごはん、牛乳、地場産ぶりのねぎ塩焼き、かぶの黒酢あえ、豆豆みそ汁

 給食で使われている垂水市の地場産物の中で、特に2つの食品について紹介しました。
 まずは、生産高が日本一の養殖ぶり。なんと実物のぶりを1本持ち込みました。これには審査委員から驚きの声が上がります。
 次に大豆の紹介です。大豆がどのように実っていくか、成長過程も紹介しました。干した枝付きの大豆も持ち込みます。
 子どもたちが給食を食べ終えた後に、その日の食材を見て、学ぶことができるようになっていました。

佐賀県 神埼市学校給食共同調理場

栄養教諭・阿部 香理さん、
調理員・岡 健一さん

【献立】彩りわかめごはん、牛乳、ぶた肉のかわりフライ みかんソースかけ、のりおかかサラダ、れんこんのつみれ汁

 「神崎 食の日」と題した給食で、ふんだんに使用された神崎市の食材の紹介を紹介しました。ホワイトボードを目いっぱい使用して、食材の名前を書いた紙などを貼りながら、一つ一つ丁寧に説明してきました。
 佐賀県はのりの生産量が日本一だそうです。「佐賀県はすごいですね!」と呼びかけ、子どもたちに土地へ愛着を持たせるようなお話ぶりでした。

福井県 春江坂井学校給食センター(坂井市立東十郷小学校)

栄養教諭・越桐 由紀子さん、
調理員・関 貴代美さん

【献立】あぶらげと富津金時のごはん、牛乳、赤がれいの唐揚げ、福井野菜の五目あえ、かきたまみそ汁、羽二重もち

 11月24日「和食の日」の日の給食の食育授業という想定でした。
洋食が好きという子どもたちに、魚や、野菜をたくさん使ったあえ物などの和食の魅力を話しました。和食はユネスコ無形文化遺産であることも伝えます。この給食は、牛乳以外の全てが地場産物(福井県産)100%の和食給食です。
 福井県出身で、日本で初めて「食育」という言葉を使ったという医師、石塚左玄の紹介をして、最後は、合掌して「いただきます」で締めました。

福島県 福島県立相馬支援学校

学校栄養職員・服部 恵未子さん、
調理員・横山 千秋さん

【献立】むぎごはん、牛乳、牛肉のスタミナ炒め、野菜のじゃこあえ、あおのりのみそ汁

 近隣の地図を見せながら、食材のイラストを貼り込み、様々な食材がどのエリアで作られたものなのか、説明しました。
 子どもたちの名前を呼びながら、その子どもたちの家の近所で生産されている食材を紹介します。子どもたちに、食材を身近な存在に感じてもらおうとしているようです。
 放射性物質の検査をした、安全な食材であることも伝えていました。