2011年 第6回大会

鹿児島県立鹿児島盲学校

九州・沖縄ブロック代表、鹿児島県立鹿児島盲学校の栄養教諭・飛松佳子さんと調理員・安楽(あんらく)裕美さんが登壇した。視覚障害児の学校からの決勝進出だ。
「弱視の子どもも沢山いるので、学校給食は彩りよくなるように工夫している。味で食材を感じるため敏感なので、天然の出汁を使い、煮崩れたりしないように心掛けている」。県内から多くの励ましの声ももらった。肩からは「しらすクイーン」のたすき。給食で使ったものだ。明日も「クイーン」を狙う。

明日の本番でも「しらすクイーン」を狙う

岩手県平泉町立平泉小学校

震災被害を受けた岩手県から選ばれた北海道・東北ブロック代表の同県平泉町立平泉小学校チームだ。ひときわ大きな拍手の中を栄養教諭の菅原良枝さんと調理員の山平まゆみさんが壇上に上がった。菅原さんは第2回に続く出場となる。
明日は平泉の味の自慢のオンパレードとなる。一つ目は学校の前のパン屋さんが作る町内産小麦100%の「きんいろ丸パン」。「ごりやく麺」も町内産米100%だ。
もう一つ大事な役目がある。「岩手の学校給食は頑張っていることを伝えたい」。

震災にも負けず頑張っている学校給食を伝えたい

茨城県筑西市立下館学校給食センター

関東ブロック代表の茨城県筑西市立下館学校給食センターは学校栄養職員・島田亜紀美さんと調理員・鈴木美和さんの2人。紫の揃いのはっぴ姿で、地元紹介から始めた。「面積の30%が耕作地で全国一の耕地率を誇る同県は、農作物が豊かだ。地元ではコシヒカリ、キャベツ、白菜、小松菜、トマト、いちご、すいか、梨などが採れる。畜産業も盛んで、地鶏も3種が特定JAS認定されている」。
この産物が明日の献立に生きる。地元では特別な日に食べられる「けんちん汁」は、野菜が苦手な子どもも食べてくれる魔法の一品。こだますいかは甘みが強く、シャキッとした食感が特徴だ。彩りにもこだわった献立で勝負に出る。

揃いのはっぴ姿で農作物が豊かな地元を紹介

群馬県沼田市白沢調理場

同ブロック2チーム目の代表は群馬県沼田市白沢調理場。選手は学校栄養職員・渡邊愛美(まなみ)さんと調理員・中村陽子さんのペアだ。同県勢としては初の決勝出場となる。応援に県のキャラクター「ぐんまちゃん」を引き連れて壇上に上がった。
特産のこんにゃくとりんごをしっかりと献立に取り入れた。大根を葉っぱまで全部使い、食物への感謝の心を持ってほしいという願いを込めた。
職場ばかりでなく、多くの支援をもらったことに感謝し、「栄養は愛を持って」を合い言葉に明日の勝利を目指す。

「栄養は愛を持って」を合い言葉に優勝を目指す