2011年 第6回大会

12チームが地元の期待を担って決意表明

沖縄県竹富町立小浜小中学校

トップバッターは九州・沖縄ブロック代表の沖縄県竹富町立小浜小中学校、学校栄養職員・城間(しろま)奈々子さんと調理員・松竹(まつたけ)すま子さんの2人。NHKドラマ「ちゅらさん」のモデルになった人口500人の小浜島からの決勝進出だ。
「校産校消」に取り組んでおり、明日の献立にも子どもたちが作った作物を使っている。絶滅しかけた在来大豆"クモーマミ"を使った呉汁がアピールポイント。2人は最後に「エイエイオー」と気合いを掛けた。

"クモーマミ"の呉汁でアピール

香川県観音寺市大野原学校給食センター

2番手は中国・四国ブロック代表の香川県観音寺市大野原学校給食センター、栄養教諭・真鍋美枝子さんと調理員・合田(ごうだ)香代子さんのチーム。
献立のアピールポイントは新しい郷土野菜「食べて菜」と伝統的な郷土料理のコラボレーション。上京前に子どもたちからエールを受けた。「日本一、いや世界一になってと言われたが、日本の学校給食は世界一だそうだから、ここで優勝すれば世界一だと思っている」と、自信を見せた。

明日優勝して世界一の学校給食に

福島県只見町学校給食センター

続いて北海道・東北ブロック代表の福島県只見町学校給食センター、栄養教諭・横田みえ子さんと調理員・目黒千里さんだ。屈指の豪雪地帯で、11月から3月まで真っ白い雪に覆われる。四方を山に囲まれていることが放射線から私たちを守ってくれたと実感している。
献立の目玉は、伝統野菜の「建次ナス」。角がある。もう一つ、「ざくざく」は食の心の部分を示しているように感じた。5ヶ月間雪に閉ざされる地方ではお金を掛けるのではなく、手間を掛けたものがごちそうなのである。この先人の知恵で明日は勝負を掛ける。

お金ではなく手間を掛けたごちそうで勝負

岐阜県海津市学校給食センター

中部・近畿ブロックの代表は岐阜県海津市学校給食センターの栄養教諭・山崎香代さんと調理員・大倉寿美恵さんのチーム。3町が合併したため新たに作られたセンターだ。
明日の献立にはキュウリ、しいたけ、春菊、みかんの地元産品が使われる。使用頻度が高いキュウリはハウス栽培で、10月から翌年6月にかけて栽培している。「子どもたちに安全なキュウリを提供したいと努力している」という生産者の声や市長、子どもたちの応援メッセージを披露。市を上げての応援ぶりをアピールした。

市をあげての熱い応援に応えたい