2011年 第6回大会

10月8日 北海道・東北 / 関東 / 甲信越・北陸ブロック地区代表表彰式

〜北海道・東北、関東、甲信越・北陸の3ブロック6校が決定〜

  • 平泉町立平泉小学校(岩手県)
  • 南会津郡只見町学校給食センター(福島県)
  • 筑西市立下館学校給食センター(茨城県)
  • 沼田市白沢調理場(群馬県)
  • 小諸市立東小学校(長野県)
  • 富山県立富山総合支援学校(富山県)

第6回全国学校給食甲子園®大会(主催・特定非営利活動法人21世紀構想研究会)の北海道・東北、関東および甲信越・北陸3ブロックの地区代表表彰式と決勝大会出場校 (給食センターを含む以下同じ)発表会が、10月8日(土)、埼玉県さいたま市のマロウドイン大宮で行われた。

今回は東日本大震災の影響により応募数の減少が懸念されたが、被害を受けた被災地からの応募を含め全国から2,057の応募があり、過去最高を記録した。北海道・東北、関東、甲信越・北陸の3ブロックからは759の応募が寄せられ、その激戦を勝ち抜いた代表が次のように決まった。

北海道・東北ブロック

岩手県 平泉町立平泉小学校
(栄養教諭・菅原良枝さん)
福島県 南会津郡只見町学校給食センター
(栄養教諭・横田みえ子さん)

関東ブロック

茨城県 筑西市立下館学校給食センター
(学校栄養職員・島田亜紀美さん)
群馬県 沼田市白沢調理場
(学校栄養職員・渡邊愛美さん)

甲信越・北陸ブロック

長野県 小諸市立東小学校
(学校栄養職員・椙井(すぎい)泰子さん)
富山県 富山県立富山総合支援学校
(学校栄養職員・谷林五月さん)

代表に選ばれた6校は、11月5日、6日の両日、東京都豊島区の女子栄養大学駒込キャンパスで開催される決勝大会へ出場する。なお、群馬県からは初めての決勝大会出場となる。

決勝大会に進む12校は、審査委員が第1次、第2次、第3次の書類選考を行い、この日北海道・東北、関東、甲信越・北陸3ブロックの6校が発表された。10月10日に行われた大阪(プリムローズ大阪)での中部・近畿、中国・四国、九州・沖縄の6代表とともに、決勝大会に出場する全国12校の全代表が出揃った。

決勝 進出を決めた代表6人は、「優勝めざしてがんばるぞ!」とガッツポーズ。
			左から富山県立富山総合支援学校・小諸市立東小学校
			沼田市白沢調理場・筑西市立下館学校給食センター
			南会津郡只見町学校給食センター・平泉町立平泉小学校のみなさん

主催者を代表して、実行副委員長でもある21世紀構想研究会理事長の馬場錬成・東京理科大学知的財産専門職大学院客員教授が開会の挨拶に立ち「2,057校という、史上最高の応募のなか、公平・厳正な審査を通じて決勝大会進出校が選ばれました。各地域の代表として、決意を新たにした。各地域の代表として、集まった皆さんのなかから、決勝に出場するチームがどこなのか、発表まで楽しみに待ちたいと思います」と述べた。

表彰式では各ブロックごとに第1次審査を通過した地区代表校の名前が呼び上げられた。続いて第2次審査を通過したブロック代表の4校が発表され、それぞれに表彰状が手渡された。

続いてこの日のハイライト、決勝大会に出場する第3次審査の通過校が発表された。全員が緊張の面持ちで見守るなか、北海道・東北ブロックは平泉町立平泉小学校(岩手県)と南会津郡只見町学校給食センター(福島県)、関東ブロックは筑西市立下館学校給食センター(茨城県)と沼田市白沢調理場(群馬県)、そして甲信越・北陸ブロックは小諸市立東小学校(長野県)と富山県立富山総合支援学校(富山県)の6校の名前が読みあげられた。

各選手は決勝大会で使用するゼッケンを手渡され、平泉小の菅原さんは「決勝大会に選ばれてとても嬉しい。岩手の学校給食は元気だよ、ということをぜひ全国に伝えたい」とその喜びを語った。 続いて、只見町学校級食センターの横田さんは「伝統野菜の建次 (けんじ)ナスを使用して、お金をかけずに手間をかける給食で勝負したい」と決勝大会に向けて決意を新たにした。

決勝大会で使用するゼッケンを受け取る平泉小学校・菅原さん

決勝大会への意気込みを語る只見町学校給食センター・横田さん

また、下館学校給食センターの島田さんは「まさか選ばれると思っていなかったので、心臓がドキドキしている。茨城県は農産物の生産が全国2位なので、地場産物をふんだんに活かしてがんばりたい」と驚きを隠せない様子。群馬県勢としては初出場となる白沢調理場の渡邊さんは「うれしい気持ちでいっぱいです。群馬県のおいしい農産物や、学校給食をアピールしたい」と意気込みを語った。そして、小諸東小学校の椙井(すぎい)さんは「地元の生産者の協力があってこそ決勝大会に進むことができた。決勝大会は、調理師とともにがんばりたい」と語り、富山総合支援学校の谷林さんは「今は頭の中が真っ白です。決勝大会では真っ白にならないように、たくさん練習してがんばりたい」とそれぞれが決勝大会へ向けての決意を語った。

表彰式の後、第5回の関東ブロック代表として決勝大会に出場した福生市第一給食センター(東京都)の学校栄養職員 菅野 幸さん(昨年の給食甲子園開催時は檜原村学校給食共同調理場に勤務)の講演が行われた。菅野さんは、地元の紹介や給食に対する取り組み、決勝大会に出場した時の様子や感想などを述べ、「最もうれしかったことは学校給食甲子園の決勝大会に出場したことで、生徒や教職員、保護者、地域の方々の給食に対する理解が深まったことです」と締めくくった。

大会を通じて得た経験を語る菅野さん

最後に実行委員で審査副委員長を務める市場祥子・社団法人全国学校栄養士協議会会長が閉会の挨拶。「ここにいる皆さんの応募用紙からは、学校給食に対する強い思いが伝わってきました。学校給食が子ども達の健康を支えている。その使命を強く感じて、今回の受賞を励みにさらにがんばってください」と選手たちを激励し、地区代表表彰式と決勝大会進出校の発表会は終了した。

閉会の挨拶をする市場実行委員
			決勝大会出場のみなさんと共に記念写真