Blog食育交歓

ZOOMオンラインで第5回食育ワークショップを開催しました

♥テーマ:「学校給食甲子園入賞レシピを作ってみよう!食育も学んだよ」

主 催:認定NPO法人21世紀構想研究会

対象者:小学生から中学生(保護者同伴、調理ができる場所とオンライン環境が必要)

日 時:2021年8月14日(土)午前11時00分~午後2時00分

参加費:無料

食 材:はだか麦、干ししいたけ、煮干しは事前送付、その他の食材の準備と食材費はご負担を願いました

講 師:茨木仁美先生(愛媛県西条市立大町小学校栄養教諭

                                              第15回全国学校給食甲子園大会キッコーマン食育授業最優秀賞)

資料:食育ワークショップレシピ(4人分、ご家庭で作りやすい分量になっています)

 

 

8月14日(土)第5回食育ワークショップをオンライン(ZOOM)を使って開催しました。

講師は昨年第15回大会でキッコーマン食育授業最優秀賞を受賞した愛媛県西条市立大町小学校の栄養教諭・茨木仁美先生です。この日は東京渋谷の事務局スタジオを拠点に愛媛の茨木先生と調理員の矢野恵美子さんとつなぎ、参加者は福岡、富山、東京、千葉から6チーム12人が参加しました。

 

今回の食育ワークショップは入賞献立「食べきり給食」がテーマ。はだか麦のつぶ入りご飯、愛顔の食べきりレシピ「ごはんバーグ」、使いきりきんぴらごぼう、根菜ほっこりみそ汁を調理しました。

 

調理スタート

10時40分からオンラインの接続準備が始まりました。この日は小学2年生1名、小学4年生2名、小学5年生1名、小学6年生1名、中学1年生1名と保護者の参加です。事前準備では洗米、干ししいたけを水にもどす、煮干しを水に入れる、調味料の計量をお願いしました。

11時には6チームがご自宅のキッチンに立ってエプロンを身に着けて準備OK。画面で初めて会う参加者の皆さんをご紹介して、いよいよ調理開始です。

 

愛媛スタジオから茨木先生が調理を始める前に鍋やフライパンなどの火の扱い方の注意事項を説明しました。「炊飯器のスイッチを入れてください」さぁ!スタートです。「根菜ほっこりみそ汁から作りましょう。」具材の豆腐はさいの目、さといもはいちょう切り、だいこん,にんじんは厚く皮をむき短冊切ります。干ししいたけは千切りです。調理員の矢野さんがデモンストレーションをして見せていきます。

ここで「だいこん、にんじんの皮はきんぴらに使います。捨てないでください」と茨木先生の説明を聞きながら、それぞれのキッチンでチームを組んで調理です。

 

「食べきり」給食の食材です

 

鍋に煮干しのだし汁に干ししいたけの戻し汁を加えます。そこへ野菜を入れて煮ていきます。子どもたちから「火は強火ですか?中火ですか?」と質問が入ります。

オンラインの茨木先生が応えていきます。このとき先生から「だし汁で取り出した煮干しは捨てないでくださいね。後でつくだ煮を作ります。」と、ここでも食材を食べきる工夫を伝えます。

 

使いきりきんぴらごぼうはみそ汁用のにんじんとだいこんの皮を千切りにします。ごぼうは細切り、平天とこんにゃくも細切りにします。

 

使いきりきんぴらごぼう

 

ごはんバーグはたまねぎのみじん切をがんばって挑戦しました。炒めたたまねぎに合いびき肉を入れ調味料を加えてボウルの中で練っていきます。「叩くように空気を抜いて形を整えます。」

フライパンの中へ入れると焼き色がついてジュッーと芳ばしい香りが漂います。今回は品数が多く予定した時間のギリギリまでかかりましたが、煮干しのつくだ煮まで5品出来上がりました。

出来上がった料理をうつわに盛り付けます。「できあがったよ!」画面を通して披露です。

 

 

午後からミニ食育授業

午後1時20分からZOOMを再開。一人ずつ試食の感想を聞くと「おいしかった!」の笑顔があふれていました。

共有画面に切り替え、茨木先生から「食品ロス」&「食べきり給食」についてのお話です。

 

 

茨木先生は「食品ロス削減マーク「ろすのん」みんな知ってるかな。このマーク見たことありますか?子どもたちから知ってる!と手があがります。

 

 

日本は毎日、1人1個ずつのおにぎりを捨てているほど食品を無駄にしています。大町小学校のプールに1億2千万個のお握りを入れてみたらどうなるのか。考えてみました。なんと!15杯分になると聞いてびっくりです。

 

 

 

家庭の食品ロスの順位は1位が作りすぎや好き嫌い。2位は二重買いや買いすぎ。3位は賞味期限や消費期限でみんなで普段の生活の中の食品ロスを振り返りました。

 

 

 

午前のワークショップで調理した「たべきり給食」は捨ててしまう食品を活用する方法を考えるきっかけになりました。残りものを活用するリサイクルレシピは前日の残りごはんをハンバーグにしたり、だしをとった煮干しをつくだ煮にリメイク。栄養分のあるだいこんやにんじんの皮を捨てないできんぴらに、たくさんの工夫がありました。

 

最後に茨木先生が暮らす自然豊かな愛媛県西条市の紹介がありました。コロナが終息し自由に行動できるようになったらぜひ行ってみたいね。と笑顔で締めくくりました。

第5回食育ワークショップに参加した子どもたちには主催者より「学校給食甲子園調理チャレンジ参加証」を送るメッセージを伝えました。

 

 

まとめ

昨年に続き2回目のZOOMを使ったオンライン食育ワークショップを開催しました。参加者からの感想は「煮干しとシイタケで丁寧に出汁をとると濃厚な味わいで普段との違いに驚きました」「ごはんバーグは形成がしやすく、簡単に丸めることができました」「煮干しのつくだ煮まで品数が多くて大変でしたが終わってみるとゴミの少ないことは新たな気づきになりました」「買い物の量から調理そしてゴミの量まで夏休みの自由研究になりました」「平天をはじめて知りました」「野菜の皮も捨てずに活用したいと思いました」などが寄せられました。

 

ご参加いただきました皆さま、茨木先生、調理員の矢野さんありがとうございました。

 

報告・認定NPO法人21世紀構想研究会事務局 峯島朋子