Blog食育交歓

ZOOMオンラインで第4回食育ワークショップを開催しました

テーマ:「学校給食甲子園優勝レシピを作ってみよう!食育も学んだよ」

主 催:特定非営利活動法人21世紀構想研究会 全国学校給食甲子園

対象者:小学生4年生~中学生(保護者同伴、オンライン環境が必要)

日 時:2020年8月2日(日)午前11時00分~午後2時00分

参加費:無料

食材について:食材の準備と食材費は各自ご負担をお願いしました

講 師:本間ナヲミ先生(群馬県昭和村学校給食センター 栄養教諭 第10回全国学校給食甲子園優勝)

資料:第4回食育ワークショップ・レシピPDF(4人分、ご家庭で作りやすい分量になっています)

 

8月2日(日)、第4回食育ワークショップをオンラインシステム(ZOOM)で開催しました。

講師は第10回大会で優勝した群馬県昭和村学校給食センターの栄養教諭本間ナヲミ先生です。この日は群馬スタジオから本間先生と東京渋谷の事務局スタジオをつなぎ、参加者は福岡、神奈川、東京、千葉、埼玉、新潟の6チーム12人が参加しました。

 

今回は優勝メニューの主菜・豚肉のアップルジンジャーソースかけ、汁物の根菜のミネストローネの2品と副菜は学校給食で大人気のアーモンドサラダを調理しました。

 

10時30分からオンラインの接続準備が始まりました。この日は小学4年生4人、小学5年生1人、中学3年生1人の参加です。端末はスマートフォンから1組、PC・タブレットから5組というオンライン環境でした。これまでの対面式ではスタッフが食材の準備、洗浄、調味料の計量を事前に下準備をしましたが、今回は各ご家庭にご協力いただきました。

開始時間11時には6チームがご自宅のキッチンに立ってエプロンと三角巾を身に着けて用意。参加者のご紹介をして、いよいよ調理開始です。

 

第1部は調理

群馬スタジオから本間先生が調理の前に包丁の使い方、火や鍋などの扱い方の注意事項を説明しました。東京スタジオからのデモンストレーションはミネストローネの野菜の切り方からです。半月切り、いちょう切り、色紙切りと見本を見せていきます。本間先生の説明を聞いた後、それぞれのキッチンで調理が始まりました。

 

調理の途中、子どもたちから質問が入ります。「鍋のふたをした方がいいですか」「アクはとった方がいいですか」本間先生が質問に答えます。

 

ミネストローネの野菜の皮むきからたくさんの野菜を切る作業は大変でしたが、手元を映しながら上手に切り分けていました。鍋に食材と調味料を入れる順番も守りながらミネストローネのあさり、たまねぎ、しめじを入れて煮ている間にサラダ用のきゅうりを薄切り。ごまのたっぷり入った手作りドレッシングを作りました。

 

調理実習でのデモンストレーションは3回分けて行いました。後半はミネストローネのズッキーニとトマト、調味料を入れて仕上げです。下味をつけた豚肉を焼いた後、同じフライパンの中にアップルジンジャーソースを入れると、ジュッーと芳ばしい香りが漂います。

 

出来上がった料理をうつわに盛り付けます。「できあがったよ!」画面を通して披露です。根菜ミネストローネのイタリアンカラーが鮮やか、アーモンドサラダと豚肉のアップルジンジャーソースを一皿にしてカフェスタイルに。盛り付けも工夫されています。みなさん満足そうに見せてくれました。

福岡から参加の一番年長の中学3年生Yさんに「いただきます」のあいさつで試食会となりました。

 

 

第2部は食育のおはなし

午後1時20分からZOOMを再開。一人ずつ試食の感想を聞くと「美味しかった!」の笑顔があふれていました。

 

引き続き共有画面に切り替え、本間先生の「丈夫なからだをつくる食事~頭で食べよう~」の食育のおはなしです。はじめに先生から“丈夫なからだをつくるために必要なこと”を家族で話し合いましょう。時間は2分間。話し合ったことを順に発表していきます。


子どもたちからは「睡眠」「バランスの良い食事」「運動」「赤黄緑を食べること」「早寝早起き」「骨を丈夫にすること」「いろいろな種類のものをたくさん食べること」などの意見が出されました。

どの意見も正しく、からだをつくるために必要なことと本間先生は話されました。パワーポイントで映しながら黄色の食べ物、赤の食べ物、みどりの食べ物のイメージを伝えて栄養素のはたらきを学びました。

 

 

栄養バランスのよい食事は主食+主菜+副菜+汁物のそろった食事をイメージして食べましょう。とお話を締めくくられました。

 

最後に食育ワークショップに参加した子どもたちへ主催者より「全国学校給食甲子園調理チャレンジ参加証」をお送りするメッセージを伝えました。

まとめ

今回初めてZOOMを使った食育ワークショップを開催して感じたことは、子どもたちから調理について質問が多かったこと。また講師が話している間はミュートにし、自身が発言するときはミュートを外すなど各家庭また子どもたちがすでにオンライン操作をしっかり理解していたことは驚きでした。オンラインの環境が整っていれば全国どこからでも参加ができると感じました。

 

参加者からの感想は「とても楽しかった」「短い時間で3品も作れた」「普段作らないソースやドレッシングを一から作って美味しかった」「子どもと一緒に新しいレシピを作れて楽しかった」「離れた県の人たちと一緒に食べられてうれしかった」「夏休みの思い出になった」「自由研究にしたい」「集中力が切れなかった」「学校給食の献立にはこんなに工夫されていることがわかった」などが寄せられました。

 

今回のワークショップは21世紀構想研究会・食育委員会「全国学校給食甲子園」の食育事業の一環として開催しました。参加者の皆さん、本間ナヲミ先生、関係者の皆さんありがとうございました。

 

 

報告:全国学校給食甲子園事務局 峯島朋子