No.15 なつかしの給食を再現!思い出から食の大切さを学ぼう!大正大学
「食べて学んで元気印」
~学校給食リレー報告~
ここでは全国の学校給食関係者、教員、保護者、生産者、行政関係者、児童・生徒、学生、大会サポート企業・団体からリレーで学校給食・食育をテーマに自由に報告をしていただくコーナーです。全国から届くわくわく「元気印」をお届けいたします。
大正大学・表現学部表現文化学科アート&エンターテインメントワークコース外川智恵教授よりお声掛けをいただき認定NPO法人21世紀構想研究会は「少子化 解決の糸口を探るプロジェクト」をテーマにしたワークショップに参加しました。「全国学校給食甲子園(主催21世紀構想研究会)が目指す「食育と学校給食」について2年生の学生の皆さんに説明。わたしたちが抱える社会課題について考え課題解決を図る企画を立案。問題発見・課題解決の思考力・調査・表現力・実現性・チーム力・・・限られた時間の中で学生が企業・団体と一緒にタッグを組み挑戦しました。
5月23日は最終審査にすすんだ3チームが発表。学生によるプレゼンテーションはどれも新鮮で大変刺激を受ける内容でした。
最終選考は大変悩みましたが優秀賞は大正大学チーム8の「なつかしい給食を再現!思い出から食の大切さを学ぼう!」が受賞しました。おめでとうございます。
今回は優秀賞に輝いた「大正大学チーム8」の発表をご紹介します。
優秀賞
大正大学チーム8 桑島野乃花 佐藤羽奏 高橋輝羅々 名倉那侑珠 原口夏芽
大学生の食生活の実態と課題
私たちは「なつかしの給食を再現!思い出から食の大切さを学ぼう!」というテーマで給食から学ぶ大学生の食育についての企画を提案しました。大学生は一人暮らしをする人が多く、食事を外食や買い食いで済ませてしまいがちです。そこで、私たちは大学生の食生活について野菜不足、栄養の偏り、自炊をする学生の割合が低いことを問題視し、そんな大学生でも健康的な食生活を送って欲しいという思いから「給食風ワンプレート食品」の商品化を提案しました。
こちらの資料から、大学生の食生活の実態が読み取れます。
実家暮らしの学生は内食が多いのに対し、一人暮らしの学生は外食の割合が圧倒的に多く、外食や中食で済ませてしまうことが多いことがわかります。
また、居住形態別に見た食生活の意識についての資料では、外食や内食の割合が多かった一人暮らしの学生でも、栄養バランスの意識や食育について関心があることがわかります。
さらに、食事の基本である一汁三菜や野菜を意識して食べているかどうかの資料です。
こちらからは、一汁三菜を意識している学生は約半数、野菜を意識して食べている人は少ないことがわかります。これらは、自炊せずに外食に頼ってしまっていることによるものだと考えられます。
企画提案「楽チン!美味しい!なつかしい!」
一人暮らしの大学生は特に、時間や金銭的な問題から栄養バランスは二の次になりがちです。そんな大学生に向けた給食風ワンプレート食品は簡単な調理方法で料理が苦手でも栄養バランスの取れた食事を摂ることができます。商品名は「お元気小学校の給食」・コンセプトは「楽チン!美味しい!なつかしい!」です。献立は21世紀構想研究会さんに選出していただいた学校栄養士さんに立てていただこうと考えています。
食育を広めるための工夫
この商品のパッケージにも工夫がされていて、QRコードからアレンジレシピを掲載したWebサイトにアクセスしたり、パッケージのコラムを読んで食育について知ったりすることができます。また、大正大学でテスト販売し、それを地域雑誌などに取り上げてもらうことや給食をもとにしたシリーズ展開についても考えており、食育に興味を持ってもらうことや今後の持続性を保つことについても工夫しています。
この商品があの頃の給食を思い出しながら健康的な食事をとり、さらに、食育について考えるきっかけになってほしいと考えています。
参考文献
- 株式会社ガロア「大学生の食生活に関する実態調査<ガクセイ協賛>」
- 『PR TIMES』〈 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000075889.html 〉(参照 2023-05-16)