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豪雨から427日ぶりの学校給食再開

岡山県立まきび支援学校が復旧
栄養教諭 横山宏子

 

2019年7月6日の豪雨で校舎が被災してほぼ全滅状態になった岡山県倉敷市真備町の倉敷まきび支援学校が復興しました。これまで全国の人々から多くのご支援をいただき、学校関係者が一丸となって復興に取り組んできましたが、中断していた学校給食も427日ぶりに再開することができ、児童・生徒にも笑顔が戻りました。
これまでご支援いただいた皆さんに、お礼の気持ちを込めてこれまでの復旧の足跡を報告いたします。

 


1階は水没、2階校舎床上5㎝まで浸水

 

 


被災3日目のランチルーム

 

 


こんなに素晴らしい校舎に生まれ変わりました

 

 

子どもたちも戸惑ったお弁当給食

平成30年9月4日(火)から小学部と中学部、 10日(月)からは高等部でお弁当給食を食べ始めました。業者さんには次のことをお願いしました。
週に1回汁物のある日とふりかけのある日をもうけてもらう。自助食器やはさみ、コップを必要な児童生徒に洗浄消毒してお弁当と一緒に配送してもらう。漬け物類はつけない。栄養価は、文部科学省の示す摂取基準に準ずる。

 

 

金額や栄養価の関係で、仕切りに空白部分があることが、子供たちは最初抵抗がありました。バラバラでの居住地ですから給食実施数の把握は、前月の15日までに各部門学年で、共有サーバーに様式を作り入力してもらい一括管理しました。栄養教諭は、各校地に訪問し授業や集会に参加しました。

 

普及工事が急ピッチで始まりました

平成30年9月末には、給食室内で使用する物品を記憶のあるうちに書き出し、きたる入札にそなえました。31年の年明けから設計などの図面お越しが始まり、2月末から本格的な工事が始まりました。建物工事と平行し7月半ばに機械器具類も搬入されていきました。

 

 

8月20日ごろから分散して物品が届きはじめ、実質10日程度で準備を進めてくださった調理員さんには、本当に感謝です。

 

 

 

8月20日(火)には、機械の使い方説明を半日かけて受けました。同じ機械でも5年たてば進化しているものもあり、改めて聞き直しました。

 

 

 

8月29日(木)に試作を100食で実施し、スチームコンベクションオーブンの扉から蒸気が漏れていたり、台の位置が思ったところになかったりの調整をし、試食後運営委員会を開いてもらい学校長から9月4日(水)再開の決定がありました。3日には、家庭からのお弁当持参で、中学部高等部はランチルームでお弁当を食べてもらい、自分の座る位置の確認や牛乳はどこ、配膳は?返却は?の確認を担任とともにしてもらいました。100%の準備とはいきませんでしたが、学校全体が4日の再開を迎える準備を整えました。

 

 

笑顔で迎えた学校給食再開

令和元年9月4日(木)給食の開始でランチルームや教室は、児童生徒の笑顔でいっぱいになりました。

 


エビフライカレー 牛乳 海藻サラダ ブルーベリーヨーグルト

 

 

知的小学部4年生は1年ぶりの給食準備でしたが、とてもスムースでした。

 

 

肢体不自由部門小学部3年生 ペースト食もおいしい!

 

ランチルームでは、知的中学部と高等部が給食を食べています。
「これからお昼の放送をします。皆さん聞いてください。今日の献立は・・・・・」の放送を知的高等部3年生が手慣れた様子でしてくれました。

 

 


学校給食甲子園の賞状と盾も校長室に再掲されました

 

 

今年度は委託契約の入札の年にもあたり、6月には入札を行うなど、事務室の皆さんには物品の入札から、もちろん給食だけではありません。学校全体ですから購入については本当に大変な作業だったと思います。給食室の元あったところにパズルのピースがはまっていくような作業でした。
調理員さんも10人のうち5人残ってくださり、再びまきびの給食を作ると1年以上待っていてくださったことにも感謝です。全国の方からも励ましや義援金を倉敷まきび支援学校はいただき、再始動することができました。当たり前の毎日が、当たり前に過ごせることがどれだけありがたいことか、今学校に在籍する子供も教職員も決して忘れないと思います。今まで以上に学校を大切に思って使うことができると思います。