Blog食育交歓

夏休み第8回食育ワークショップ報告

 

テーマ:「第16回大会優勝校・夏の大人気給食アレンジメニューを作ろう」

主 催:認定NPO法人21世紀構想研究会 全国学校給食甲子園

対象者:小学2年生から中学生(保護者同伴、調理ができる場所とオンライン環境が必要)

日 時:2024年8月10日(土)午前11時00分~午後2時00分(3時間)

参加費:無料

食材について:干し芋、白玉粉、型抜きは事前送付、その他の食材の準備と食材費はご負担いただきました。

講 師:保立貴博さん(茨城県ひたちなか市立美乃浜学園・栄養教諭)(第16回全国学校給食甲子園優勝

作り方:第8回食育ワークショップレシピ4人分

 

ハイブリッドで開催

8月10日(土)、第8回食育ワークショップをハイブリッドで開催しました。

講師は第16回大会優勝の茨城県ひたちなか市立美乃浜学園・栄養教諭の保立貴博先生です。この日は美乃浜学園調理室と東京渋谷の事務局スタジオをつなぎ、参加者は、茨城、東京、神奈川、大阪の7チーム15名が参加しました。

 

午前10時55分からオンラインの接続が始まりました。小学2年生1名、3年生2名、4年生1名、5年生1名、6年生1名、8年生1名、9年生1名と保護者の参加です。調理前にお米をとぐ、野菜を洗う、調味料計量の事前準備をお願いしました。

開始時間11時には7チームが美乃浜学園調理室とご自宅のキッチンに立ってエプロンを着て笑顔で勢揃い。事務局から1チームずつ紹介をして、いよいよ調理開始です。

いよいよ調理スタート!

保立先生から最初に包丁の使い方、鍋の扱い方など調理について注意事項が説明されました。「お米2合を炊きます。炊飯器のスイッチを入れてください。」

 

白玉だんご作り

最初は白玉フルーツヨーグルトの白玉だんごを作ります。「白玉粉に少しずつ水を入れてこねていきましょう。耳たぶくらいのかたさになると、ひとつにまとまります」

「手のひらを使ってクルクル丸めてバッドの上に並べましょう。でき上った白玉を沸騰したお湯に入れていくと自然と浮かんできますよ。」穴の開いたおたまですくいあげて、缶詰のフルーツとシロップとあわせて冷蔵庫で冷やします。

 

干し芋入り夏野菜カレーライスに挑戦!

夏野菜カレーはタマネギ、ニンジン、トマト、ナス、パプリカ、干し芋、チーズ、豚肉が入ります。

 

子どもたちが庖丁を使ってタマネギから切っていきます。タマネギはくし切り、ニンジンはいちょう切り、ナスは半月切り、トマトは角切り、干し芋は1.5センチ幅、パプリカとチーズは型抜きをしました。

野菜を切るは子どもたちにとっても調理スキルを要します。ここではたっぷり時間をとって調理を進めました。たくさんの野菜を切り終えるまで、みんながんばりました!

厚手の鍋にサラダ油を熱し、ナスとパプリカを入れ、ナスがしんなりするまで炒めて一旦お皿に移します。同じ鍋にサラダ油を熱し、豚肉、タマネギ、ニンジン、がしんなりするまで炒め水をくわえて具材が柔らかくなるまで弱火の中火でコトコト10分煮込みます。火を弱めトマトと干し芋を加え、いったん火をとめカレールウを割り入れます。ルウをよく溶かしソースを加えてとってもいい匂いがしてきました。

 

さぁ!盛りつけましょう

皿にごはんを盛り付けて、カレールウをかけてナス、型抜きしたパプリカとチーズを盛り付けて完成です。冷蔵庫に冷やしておいたフルーツ白玉はヨーグルトの上にのせてステキなデザートができあがり!ごはんを丸く型抜いたり、うつわの盛り付けもおいしく表現しました。

 

食育のおはなし

午後1時30分からZOOMを再開。一人ずつ試食の感想を聞くと「おいしかった!」「干し芋があまくておいしかった」「食べられない野菜があった」「全部たべたよ」おいしい笑顔があふれていました。

共有画面に切り替え、保立先生から「暑い夏を乗り越える栄養とカラダ」をテーマに食育のおはなしです。

 

 

 

夏バテしないために気をつけてることはありますか?と保立先生からの質問に「運動をする」「早寝早起き」「夜早く寝る」など子どもたちから意見がでました。

 

 

夏バテを防ぐ合言葉「夏バテをしない」のなかで今日は★①②の〇に当てはまる言葉を探していきましょう。

 

 

さて、ここでクイズがはじまりました。この花は何の野菜の花でしょう?3つの花がでてきました。ナス、トマトの花に続きパプリカの花を当てたYさんに全員から拍手がおくられました。

 

夏野菜を食べよう

保立先生から夏野菜を摂るとなぜいいのかお話がはじまりました。

この夏は厳しい暑さが続いてますね。夏野菜を食べると体を冷やすはたらきがあります。カリウムという成分が体を冷やしてくれます。2つ目は疲れをとる働きがあります。これをビタミンといいます。また病気を防ぐ役割があります。

バランスよく食べよう

さて、どんな食事がバランスのよい食事でしょうか?3つがそろった食事がいいとされています。

保立先生から主食・主菜・副菜とこたえがありました。今日作った給食、カレーライスは主食・主菜・副菜が全部とれるすごい食事になっています。デザートの白玉フルーツヨーグルトはくだものと乳製品がとれました。またカレーだけだとカルシウムが摂れないので今日のようにチーズをのせるといいですね。

 

 

 

今日のお話しを振り返りましょう

「夏バテしない」6つの合言葉から①②を学びました。ぜひ夏休み③~⑥についても「なんでこうなのかな?」と調べてみてください。今日食べたカレーのスパイスも食欲がわく工夫ですね。

暑い夏を乗り切るには「夏野菜を食べ、主食・主菜・副菜をバランスよくとる」このことを意識して、ぜひ残りの夏休みを元気に過ごしてほしいと思います。

 

子どもたちへチャレンジ参加証

8名の参加者へは主催者より「調理チャレンジ参加証」をおおくりしました。

 

まとめ

美乃浜学園調理室はリアル参加、ほかはオンラインからのハイブリッドでのスタイルでした。子どもたちはコミュニケーションをとりながら保護者と協力して調理をしました。参加者からは感想が寄せられました。

★子どもたちから

・家であまり料理をしないので今回のとてもいい経験になった。親と一緒に料理できて楽しかった。

・楽しかった。カレーは辛かった。

・最初の白玉作りで水を入れすぎてしまい失敗したかと思いましたが美味しくできてホッとしました。苦手な茄子も調理次第で美味しく食べられることがわかりました。

★保護者から

・今日参加させていただき、野菜が苦手な息子が、自分で料理をする楽しさと、美味しさに気付く事が出来、とても有意義な時間を過ごさせて頂きました。心より感謝致します。

・楽しんで料理に取り組め、苦手な野菜も少しですが食べられていい経験になりました。

・基本子供に調理を任せたので他の皆さんより進行が遅くなってしまい慌ててしまった部分もありましたが親子力を合わせて楽しく美味しく出来ました。

・小さいからこそ、一組ごとで調理させてもらえてよかったです。

・親子参加のワークショップをまた開催してほしいです。

 

来年度も栄養教諭の先生、学校関係者の方々と連携して食育をテーマに社会貢献に取組んでまいります。

講師の保立貴博先生、参加者の皆様ありがとうございました。

 

報告:全国学校給食甲子園事務局 峯島朋子