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第5回は学校給食甲子園OGのかおる先輩が選んだのは香川県の谷西真理子先生のアピールシートです。

香川県高松市立香南学校給食共同調理場

栄養教諭 谷西真理子先生

好きな食べもの:桃

休日の過ごし方:旅行(神社めぐり)

献立 麦ごはん、牛乳、あじの香味ソースかけ、まんばのごまドレッシングあえ、オリーブ豚汁

アピールシートAでは、献立に関連した指導の内容を5つに分けて書いてあるところがとても分かりやすいですね。(アピールシートをクリックすると大きくなります)

この日に限らず、このような5つの指導項目を毎日設定しています。
献立の主となるねらいだけでは、子どもの発達段階によっては興味を示すのが難しい場合もあるので、担任の先生に「このようなことも給食指導として使える」という意識を持ってもらうためにも、サブ課題としてお示ししています。

この献立を通して子どもたちに伝えたいことを、アピールシートAでどのように表現しようと思われましたか?

アピールシートAを書くにあたり、最も時間をかけたのは、冒頭の10行ほどの部分です。高松市が目指している子育てと、私が子どもたちに伝えたい「あなたたちはふるさとのものに支えられている。」という思いをつなげたくて、この部分にその願いを込めて練り上げて書きました。

アピールシートBでは、献立のねらいに沿った指導の実践について、コンパクトにまとめてあり、関連資料からもその内容がよくわかります。
電子黒板に自動スライド表示をするアイディアや学年に応じた指導資料など谷西先生が日頃から子どもたちの実態をよく見ておられるからこその指導内容だと思います。

スライドでの指導を始めたのはコロナ禍がきっかけで、前を向いて静かに食べるという給食時間を過ごす子どもたちに、何か意味のあるものを見せたいと思ったからです。それ以来、年間190~200本のスライドを作っています。子どもたちや先生方からの「ありがとう」「頑張ってるね」という言葉に支えられて続けてきました。色々な情報発信をしながら、「どれかが響けばいいな」という気持ちで日々取り組んでいます。

谷西先生のお話を伺い、毎日の給食に込められている意味を、何とかして子どもたちや先生方に伝えたいという情熱を感じました。職場での人間関係も大切にしながら、その伝え方について試行錯誤を繰り返されている毎日の積み重ねが、アピールシートに表れているのだなと改めて思いました。

次回はゆみ先輩が選んだ茨城県石岡市立八郷学校給食センター・栄養教諭 米田佳美先生のアピールシートです。