第7回は給食甲子園OGあきこ先輩が選んだ、三重県の駒谷芙水先生のアピールシートです。
三重県大台町立宮川小学校(4月から亀山市立関中学校)
栄養教諭 駒谷芙水先生
好きな食べもの:鯖料理
休日の過ごし方:山登り
駒谷先生の応募献立は、かみごたえのある食材やカルシウムを多く含んだ食材を取り入れた「かみかみメニュー」ですね。アピールポイントAの「献立のねらい」を書くときに、配慮したことはありますか?(アピールシートをクリックすると大きくなります)
「かみかみメニューの献立のねらい」については、「どうしてよくかむことが大切なのかな」とか、「どんな食べ物でカルシウムがとれるのかな」と言うことを、子どもたちが分かり、そして身に付けることができるようにと思って書きました。
「献立のねらい」を、明確にすることが大切ですね。そして、ねらいをしっかりと決めることで書きやすくなるのですね。次に、「献立の工夫」について配慮したことはありますか?
「献立の工夫」については、カルシウムを多く含んだ食材をいろいろと活用しても、子どもたちが食べてくれないと意味がないので、「美味しい給食」ということを大切にして工夫しています。
ところで、第19回大会から応募テーマが「食育を創る我が校の学校給食」に変わりました。
駒谷先生のアピールポイントAでは、学校給食で「かみかみメニュー」を提供⇒
給食の時間での食育の実施⇒2年生学級活動で「かむこと」の学習⇒4年生保健科で「体の成長と私」(カルシウム)の学習。と、学校給食を活用した食育を計画的にすすめていることが分かりやすく書いてありますね。学校給食を教科等に活用することで、どんないいことがありますか。
一番いいことは、給食を導入で使うと授業に入りやすいことです。子どもたち全員の「わかる!」のスタートラインが揃う感じがします。
なるほど!学校給食の具体的なイメージを共有することで学びを深め、効果的な授業展開につながりますね。
校内研でも板書計画を写真で、必ずつけることになっています。板書の写真があると、先生との授業の打ち合わせをするときも、授業のイメージが共有しやすいです。
板書を見てみると、骨に穴が開いている興味深い教材がありますね。子どもたちに人気だったのではありませんか。
はい。食品カードを子どもたちに配って、カルシウムの多い物を骨の穴の中に入れさせたり、分かりにくい食品については理由を一緒に考えさせたりして活動しました。子どもたちは、楽しく参加していました。
カルシウムの働きについては、初めはクイズみたいに考えさせるところからワークシートを使っていきます。そして、記入後に見せてもらって、自分のハンコとコメントを書きます。一番大切な箇所が間違っていたら、訂正して説明を加えたりします。
平日のお忙しい仕事後に、このインタビューを受けていただき、ありがとうございました。駒谷先生は、先日、自家用車で富山県まで移動し、雪の残る立山(3000m級)の登山に挑戦したそうです。先生のバイタリティに大変驚きましたが、そのエネルギーが仕事にも発揮されていることを、納得しました。
また駒谷先生が学校給食と教科等を上手に活用し、食育を実施されていることに感心しました。授業実践の体験談を聞くことができて、皆さんも参考になると思いました。今年は、学校給食センターで中学校勤務になられたそうです。中学校でも、20代という若さを活かして、食育を進めていって欲しいと思いました。
次回はかおる先輩が選んだ徳島県那賀町学校給食センター・学校栄養職員 勝本美咲先生のアピールシートです。