NO.83
ヤマモモ
6月22日
常緑高木のヤマモモは梅雨時の6月ごろ、ザラザラとした実が濃紅色に熟し、食べ頃になります。生産量は徳島県と高知県の両県でほとんどを占めていて、両県とも県の木に指定されています。ただ、日持ちがしないので、都会ではなかなか食べることができません。
「ヤマモモのより食い」という言葉がありますが、これはザルなどに置かれたヤマモモを食べる時、良いものから選らんで食べるものの、すべて食べつくされるという意味だそうです。この言葉のように生で食べても美味しいですが、果実酒やシャーベットなどにしてもなかなか乙で、色合いもきれいですね。
雌雄異株で雌木だけに実がなり、赤色から紫色に変色する頃が最も美味しいのですが、タイミングが少しでも遅くなるとボタボタと実が落ちて残念な思いをすることもあります。
子供の頃、雨で木が滑るので危ないよと大人に言われながら、それを顧みず木に登って実を取った思い出があります。