あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.297

ロウバイ

1月22日

 

江戸時代、現在の江戸川区の小松川辺りで品種改良されて栽培が始まったという「小松菜」は、「冬菜」といわれるぐらい寒さに強く、寒くなればなるほど甘味が増し、葉っぱも柔らかくおいしくなるといいます。何故、寒くなればなるほど葉が柔らかくなり、甘味が増すのかというと凍結しないようにするために糖度が増すようになっていて、マイナス10度ぐらいまで耐えられるということです。まさに大寒の頃、その存在感を増す冬野菜ですね。その上、鉄分、カルシューム、ビタミンなどが豊富ということですから、きっと学校給食にもよく使われるのではないでしょうか。

また、小松菜は「鴬菜」とも呼ばれていますが、これは鶯が泣き始めるころ出回り、色も鴬色だからということからだそうで、俳句の季語にもなっていますね。「歯切れよく朝の始まる鴬菜」(大槻久美)という俳句は、小松菜のシャキシャキ感をよく表現している気がします。

小松菜のような葉物野菜として馴染みのある野菜でホウレン草がありますが、こちらは小松菜よりさらに寒さに強いそうですが、少し柔らかくアクが強い感じがします。いうならば、和風の小松菜、西洋風のホウレン草が冬の葉物野菜の両雄ともいえるのではないでしょうか。

この日の誕生樹はロウバイ(蠟梅)としてますが、黄色い花びらがロウ(蝋)をしみ込ませたような感じがすることと独特な凛とした香りがすることから名付けられたのだと思います。