NO.139
ベンジャミンゴムノキ
8月17日
クワ科イチジク属の常緑樹のベンジャミンゴムノキは、英語名がウィーピング・フィグ(Weeping fig. したたるイチジク)とあるように、大木になると大量の気根をしたたるように伸ばすのが特徴です。ガジュマルなどと同じです。確かに、ジャカルタに滞在していたとき見た大きな枝ぶりの木から数メートルもの長さの髭のようなものが垂れ下っていたのを思い出します。
わが国では室内観葉植物としておなじみですが、幹や枝が柔らかく、いろいろな仕立て方、例えば幹を編んで三つ編みのようにしたりします。花言葉も「友情」などポジティブなものが多く、「幸福をもたらす木」というネーミングもされたりします。
インドネシアの国章にも同じ仲間のベンガルボダイジュがデザインされていて、多民族国家インドネシアの多くの文化的根を持った人々が一つにまとまることを意味しているとのことです。インドネシアは、1945年8月17日に独立を宣言しました。独立直前は日本軍政下にあったわけですが、日本はオランダの植民地から脱する機会にもなったということで、日本に対する国民感情はそんなに悪くなかったようです。