NO.122
ヒメシャラ
7月31日
「天下の剣」と歌われている箱根は地形の変化が大きく、降水量も多く、屋久島と並んでさまざまな自然が凝縮しています。その箱根の芦ノ湖湖畔にある箱根神社の背後にはナツツバキ属のヒメシャラの純林が広がっています。ヒメシャラの名前はナツツバキ(別名シャラノキ:7月9日の誕生樹)より花が小さいことからつけられました。
箱根以西に分布する落葉高木で、ちょうどサルスベリに似て赤みを帯びた滑らかな樹皮の木です。初夏には白い花をつけますが、咲いてすぐ散る一日花です。箱根神社に行ったときこのジメシャラの純林を見るために山道を歩いたのですが、高木のせいか、タイミングが悪かったのか、花は確認できませんでした。
毎年、7月31日に箱根神社では九頭龍明神を祀る”湖水祭”が行われます。
文:椋 周二