あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.309

ヒイラギ

2月3日

 

2月3日の誕生樹はヒイラギ(柊)にしていますが、これは西日本の方で立春の前日の節分に玄関などにヒイラギの枝に焼き鰯のお頭を取り付けたものを飾る”柊鰯”に因んでのことです。焼き鰯のお頭は臭いがきついので鬼が嫌がるからだという説とむしろその匂いでおびき寄せてヒイラギの鋭い刺で鬼を撃退するためという説があるようですが、私は後者の方を支持したいと思います。ヒイラギはモクセイ科の樹木で、漢字で木偏に冬と書くように秋から冬に控えめな品のいい匂いの花をつけますが、節分の頃には花は終わっていると思います。ですから焼き鰯のお頭の臭いで鬼を近づけないというのであれば、ヒイラギの枝は不要となります。それに焼き鰯のお頭の臭いで退散するほどの鬼では情けないし、ヒイラギの存在意義はあの鋭い刺だと思うのです。

ただ、ヒイラギも老成してくると人間と同じなのでしょうか、刺もなくなり丸くなるそうです。学名のOsmanthus heterophllusは“異なる葉のモクセイ”で若い葉はトゲがあり、老いた葉はトゲが無いことからつけられたとのことです。

それにしても、立春の前日の節分には、豆まき、恵方巻などの巻きずしなど色々な風習があるりますね。