あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.283

バクチノキ

1月8日

 

雪に魚と書く鱈は、寒さもだんだん厳しくなる小寒のこの頃にふさわしい魚で、その鍋物は格別おいしいですよね。その鱈の塩漬けした卵は日本では「タラコ」、お隣の韓国では「明太子」ということで、おなじみの食材です。

その明太子に唐辛子とかの調味料を加えた「辛子明太子」も多くの人に愛される食べ物だと思いますが、福岡が特に有名で、福岡空港ではいつもお土産に買っていました。鱈の漁獲生産量は北海道が一番多いのに、何故、辛子明太子は福岡が有名なのでしょう?これは中国(唐)から日本に入り、その後、韓国に渡った唐辛子が土壌の関係で辛い中にも甘みがあり、日本産の唐辛子より辛子明太子に適しているということを福岡の生産者が見つけ商品開発につなげたからだとのことです。

また、鱈の活用の仕方で、干し鱈がありますが、これは日本よりヨーロッパの方が良く食べられているようです。ドイツの友人宅でノルウェー産の干し鱈を使ったお料理をご馳走になったことがあるのですが、これは塩漬けの干し鱈を水で戻して生魚みたいに色々な形で料理をするんですね。生魚が少ない地域では生魚みたいにして味わえるので、世界各地でこの干し鱈は消費されているということです。

ちなみに、1月8日は語呂合わせで“一か八か”で、「勝負事の日」なのでバクチノキにしました。幹が太くなると皮が剥げてツルツルとした赤褐色になることから、賭博に負けた博徒が丸裸になることから連想して名付けられたようです。