あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.87

ノボタン

6月26日

 

小笠原に自生していたムニンノボタンは1970年代には父島東平に一株を残すのみとなったと考えられていた。この株から個体を殖やす取り組みが植物学者の岩槻邦男、下園文雄らの努力でおこなわれ、1985年に父島へ植え戻しがされたとのことです。1992(平成4)年に「絶滅の恐れのある野生動植物の種の保存に関する法律」が成立していて、いわばこの法律の成立に一役買った形となったようです。

ムニンノボタンと同じ仲間のシコンノボタン(紫紺野牡丹)が最もポピュラーで、夏から秋にかけて花が咲きます。

小笠原が米国から日本に返還されたのは、昭和43(1968)年6月26日ということもあって、この日の誕生樹はノボタンとしました。

東京竹芝桟橋から小笠原村の父島まで約1000キロメートル、おがさわら丸で一昼夜かかるわけですが、日本の最東端の南鳥島、そして最南端の沖ノ鳥島を含む広大な経済水域を持っています。私も都庁に努めていたころ、父島・母島に行きましたが、何か日本も結構広い国なんだなという印象を持ちました。そして、船が二見港を離れる時には、島中の船がしばらく伴走してくれて、サヨナラをしてくれたことを今も思い出します。