NO.256
ノイバラ
12月12日
バラ（Rose）といえばなんとなく西洋から入ったものと思われがちですが、日本にもその野生種（Wild Rose）があります。学名も Rosa multiflora （多花性のバラ）で、日本各地に自生し、小ぶりの白い花を咲かせます。漢字では「野茨」と表すように、トゲのある落葉のつる性の低木です。白い花が多く、耐寒性があることからバラの台木に使われ、バラの品種改良に貢献しています。
ウマラという名前で万葉集にも出ているようです。
一方、西洋のWild Roseは学名がRosa caninade で、シューベルト、ウェルナーなどが作曲したゲーテの詩「野ばら」に歌われているノイバラですが、花はピンク色とのこと。やはり、バラの台木に使われています。
１２月１２日は、１２本のバラを恋人に贈る「ダーズンローズ・デー」です。これは、男性が道端に咲く花を１２本摘んでブーケにしてプロポーズし、その際に女性がブーケの中から一本の花を男性の胸ポケットにブートニアをつけてプロポーズを承諾したことから始まったそうです。