あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.166

ナツメ

9月13日

 

ナツメは、芽吹きが遅く、夏に芽を出すことから、「夏芽(なつめ)」と名がつけられたといいます。長さ2~3cmの果実は秋には赤褐色になり、食べることができます。茶道具の棗(なつめ)は形がこのナツメの実に似ていることから名付けられたといいます。

日露戦争で旅順開城を果たした日本軍の総大将・乃木希典はロシア軍の総大将・ステッセルと水師営で会見するのですが、そこには一本のナツメの木があったことが小学唱歌「水師営の会見」にも歌われています。

乃木大将は日露戦争で自分の息子二人を含め多くの同胞を戦死させた責任を痛感し、明治天皇にその旨申し出るものの、許されず、我が亡き後にと言われたといいます。1912年(大正元年)9月13日、明治天皇の大喪の日に妻と共に殉死します。

乃木邸には水師営のナツメのヒコバエが移植されています。

「うつし世を神さりましし大君のみあとしたひて我はゆくなり」という辞世の歌がまたすごいなと思います。