あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.89

トチノキ

6月28日

 

トチノキは、パリの街路樹で有名なマロニエと同じ属の落葉高木で、5月~6月頃、円錐形状にたくさんの花を付けます。高級蜂蜜である栃蜜の蜜源となります。秋に実がたくさんなり、結構大きな実なので動物の食料に格好ではと思われるのですが、サポニンなどの有毒物質を含んでいて簡単には食べられません。でも、人間というのはたいしたもので、この実を縄文時代からアク抜きをして食べる術を会得していたといわれます。今でも、トチ餅として食べられているが、美味しく食べるには相当手間のかかるアク抜きが必要とのこと。

このトチノキの名前を県名に使っているのが栃木県ですが、昭和41(1996)年6月28日に県の木としてトチノキを指定しています。

ところで、『今日は何の日?食べ物編』によると、6月29日は「佃煮の日」とあり、調べてみました。佃煮は、東京中央区の佃島が発祥の地であるわけです。ここは徳川家康がかって世話になった摂津国佃村の住民を移り住まわせたことから始まる訳ですが、天保3(1646)年6月29日(旧暦)に住吉神社が建立されて例大祭が行われたということに因んで「佃煮の日」となったとのことです。基本的には雑魚や貝などを醤油や塩で煮るわけで、大漁の時の余りものを利用した保存食品です。ちょうどご飯にはよくあって、箸が進みます。