あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.219

トウカエデ

11月5日

 

11月の上旬は七十二候では「楓蔦黄なり(もみじつたきなり)」ということで、紅葉の時期です。

中国原産のトウカエデ(唐楓)は、カエデ属の落葉高木で、三つに裂けた葉の形から「三角楓」とも呼ばれています。とても寒さや排気ガスなどに対して強く、街路樹や公園木として植えられています。秋には葉が初めは黄色なのですが、やがて朱色、紅色に変化して、なかなかきれいです。

「もみじ」は、「黄葉つ(もみつ)」あるいは「紅葉つ(もみつ)」から「もみち」になったといわれていて、我が国でも古い時代には「黄葉」が一般的だったものが、イロハモミジなどの紅い葉のものが好まれるようになって「紅葉」という漢字が多く充てられるようになったといわれています。

秋の歌として親しまれている小学校唱歌「もみじ」は、秋の夕日に照らされる松を彩る楓(かえで)や蔦の山の美しさを歌っていますが、色は赤や黄色の色さまざまとあり、そうした風情を錦織なす詠った訳です。

カエデは、カエデ科カエデ属の総称でもあります。学名がラテン語で「裂ける」の意味のAcer となっていますが、これは葉の形がカエルの手のように切れ込んでいることからきています。なかには切れ込みのないものもあるようですが、実が一対の翼を持つことがカエデ科の共通の特徴とのことです。