あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.62

スズカケノキ

6月1日

 

都会の中のオアシス・日比谷公園は、今から100年以上前の明治36(1903)年6月1日に我が国初の「洋風公園」としてオープンしました。ドイツ留学をした林学博士の本多静六氏の設計で、スズカケノキも林試の森から移植され、今も日比谷公会堂の前庭の両側に堂々と聳えています。

学名は、Platanus(大きな葉)orientarisでプラタナスというのが世界的には一般的でしょうか。和名のスズカケノキという名前は、その丸い実が山伏の首にかける”篠懸(すずかけ)”に似ていることからといいます。

ちなみに、”医聖”と呼ばれたヒポクラテスは大きな葉のプラタナス(スズカケ)の木の下で弟子達を教えたといわれていることから、「ヒポクラテスの木」と医学の世界では呼ばれているそうで、ギリシャのコキ島由来のプラタナスが日本の病院などで植えられているとのことです。

また、このプラタナス(スズカケノキ)は街路樹に適していることから、この日比谷公園や新宿御苑のプラタナス(スズカケノキ)から挿し木などで殖やされたものが使われているとのことです。

なお、この日比谷公園には本多静六氏が日比谷交差点の拡幅工事で支障になったイチョウの大木(樹齢400年以上)を”首にかけても”移植すると許可をもらった「首かけイチョウ」が松本楼の前に今も元気に生きています。