NO.201
シーボルトノキ
10月18日
クロウメモドキ科のシーボルトノキは、勿論、あの有名なシーボルトにちなむものです。シーボルトが長崎に開いた鳴滝塾に植えたクロウメモドキ科の木を、後に牧野富太郎博士が１９１２（明治４５）年にシーボルトに因む学名 Rhamnus sieboldiana Makinoと名付けました（その後、中国原産のものにすでに学名が付けられていたとのことです）。
日本に近代医学を伝えたシーボルトは博物学者（植物学者・プラントハンター）でもあり、ツバキやレンギョなど多くの日本の植物を植物相の低いヨーロッパに伝えました。それ以外にも多くの日本の文物を紹介していますが、禁制の日本地図を持ち出そうとしたことから国外追放になります。「フローラ・ヤポニカ」を出版し、数多くの日本の植物をヨーロッパに紹介し、学名を付けました。
１８６６（慶応元）年１０月１８日に亡くなりましたが、日本人妻の楠本滝との間にできた娘・イネは日本で先駆け的な女性産科医として活躍しました。