あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.242

シキザクラ

11月28日

 

 

マメザクラとエドヒガンザクラが種間雑種といわれているシキザクラは、春4月と秋から冬10月から12月にかけて小ぶりの薄い淡紅色の花を咲かせます。

必ずしも春夏秋冬の四季に咲くわけではなく、秋の開花時期が長いことから「四季桜」と名付けられました。

シキザクラが日本で一番有名なのは愛知県の旧・小原村(現在、豊田市)ではないでしょうか。

江戸時代の末期ごろ、漢方医の藤本玄碩が村民の心を和ませようとシキザクラを名古屋から持ち込んで村内に植え始め、今では10、000本になっているといわれています。

11月には「小原四季桜まつり」が開催され、シキザクラを楽しむ大勢の人でにぎわいます。何といっても花の時期がイチョウやモミジの紅葉の時期と重なりますので、淡いサクラの色と紅葉の鮮やかなコントラストが特徴です。サクラと紅葉が同時に楽しめる大変珍しい所だと思います。

数多くあるシキザクラの中で最も古い木が、昭和59(19884)年11月28日に県の天然記念物に指定されました。