NO.115
サンショウ
7月24日
ミカン科のサンショウは日本原産で雌雄異株の落葉樹です。雄株は、小さな黄色い花をつけ、「花ザンショウ」として煮物などに使われます。雄株・雌株両方の若葉の「木の芽」はたけのこご飯などの添え物や佃煮に、雌株になる実は最初の頃は緑色をしていて佃煮に、そして秋には熟した実は「粉ザンショウ」として利用されます。そして幹は「すりこぎ」に利用され、利用範囲が広いです。
このように色々役に立つことから、「サンショウのよう人間になれ」と親から言われた人もあるとのことです。
強烈に辛く、ほんの少し囓るように食べるのがいいことから、古くは「ハシバミ」と呼ばれたといいます。サンショウを食草としているアゲハチョウには辛くもなんともないのでしょうか。
英語名ではJapanese pepper(日本胡椒)と呼ばれているサンショウはウナギ料理には欠かすことができませんが、夏バテ気味になる7月の下旬の土用の日には今も多くの人がウナギを食べることから、この頃の誕生樹にしました。
文:椋 周二