NO.277
サカキ
1月2日
我が家にも小さな神棚があり、年の瀬にはサカキ（榊）やお酒・お米などを供えています。サカキは「栄える樹」からでた名称のようで、それを「榊」としたのは、天照大神が天岩戸隠れをしたときに、サカキに玉などをつけてお出ましを願ったという神話に由来しているとのことです。
その天照大神を祀る代表的な神社が伊勢神宮です。神宮のある伊勢の名物と言えば「伊勢うどん」です。うどんと言えば大体、腰がある、あるいはお出汁が美味しいが評価の一般的基準ですが、ご当地のうどんはやや趣が違っています。極太で超柔らかく、たまりはあるもののお出しの汁はほとんどありません。
全国からお伊勢参りで来られる人々に消化のいいものを食べてもらおうとのおもてなしからということです。一度は食べてみられることをお勧めします。それからもう一つのお勧めは、おかげ横丁通りの角打ちの焼き卵。角打ちだから立ち飲みスタイルであり、焼き卵の殻をむき、床に捨てながら蛇の目のお猪口で頂く日本酒は格別です。このおかげ横丁沿いにある伊勢名物の赤福餅、若い娘さんが捏ねるようにして作ってくれこれももちろん美味しのですが、一緒に出される焙じ茶、これがなかなか印象に残る味でした。