NO.151
コショウノキ
8月29日
８月２９日は「焼き肉の日」ですが、肉料理には欠かすことのできない香辛料のコショウは、学名を Piper nigrum といい、蔓性の植物の実です。原産地はインド南西部ですが、ピぺリンという成分が、抗菌・防腐・防虫効果があることから特に肉食が多いヨーロッパでは貴重で、中世の頃はコショウ１グラムは銀１グラムに相当したとも言われています。十字軍とか大航海時代というのもこぞってインド辺りにコショウを求めに行ったのでしょうか。
漢字では「胡椒」という字を当てますが、胡は中国から見て西を意味していて、椒は辛い山椒を意味しています。
面白いことに日本の照葉樹林の森にコショウノキという常緑低木が生えています。ジンチョウゲ科の植物で、３～４月ごろ、ジンチョウゲに似た芳香のある白い花をつけます。６～７月ごろ、きれいな赤い実をつけますが、その実が、辛いことからコショウノキと名付けられたとのことです。