あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.358

ゲンペイクサギ

3月24日

 

大晦日の歌合戦だけでなく、運動会などの対抗戦では紅白に色分けする場合がよくあります。この起源は平安時代末期の「源平合戦」にあるといわれています。栄華を極めた平家は紅い旗を掲げ、源頼朝が率いる源氏は白い旗を掲げて戦いを繰り広げました。1185年3月24日(旧暦)の壇ノ浦の戦いで、頼朝の弟・義経が率いる源氏が勝利し、長きにわたった源平合戦は決着します。

その主戦場となった壇ノ浦は本州と九州の間の関門海峡にあり、潮の流れが大変大きなところです。関門トンネルの出口近くにある和布刈(めかり)神社脇で見た潮の流れは強烈な印象でした。この戦いは西から紅旗の平家軍が、東には白旗の源氏軍が対峙して始まり、最初は潮の流れに乗って平家軍が有利だったものの潮目が変わり、源氏軍が逆転するわけです。

この紅白合戦、ちょうど紅いバラをシンボルとするランカスター家と白いバラのヨーク家が戦ったイギリスの「バラ戦争」に似ています。

この日の誕生樹は壇ノ浦の戦いに因んで、ゲンペイクサギ(源平臭木)にしました

西アフリカの原産で日本には明治時代に入ってきたとのことです。クマツヅラ科のゲンペイボクは、つる性の常緑低木で、ホオズキのような形の白い萼とそこから突き出るような紅い花冠の対比が鮮やかであることから、名付けられました。

日本では温室でよく見かけますが、鉢植えで楽しめて、花の時期が6~9月と比較的長い花木です。