NO.84
ゲッケイジュ
6月23日
クスノキ科のゲッケイジュは南ヨーロッパが原産で、ベイリーフ(bay leaf)とかローレル( laurel)と呼ばれ、強い香りのある葉は料理のスパイスとしても有名です。
ギリシャ神話に、太陽の神アポロがダフネに求愛をしたのですが、キューピッドがそれをこころよく思わなかったかアポロに「思慕」の矢を、ダフネに「嫌悪」の矢を放ちます。ダフネはアポロから逃れゲッケイジュに変身し、アポロはゲッケイジュの枝で冠を作りダフネを追想したというのがあります。アポロは、詩歌、音楽のみならず武術の達人でもあります。アポロの聖樹であるゲッケイジュは勝利と栄光のシンボルです。
ただ、古代オリンピックの勝者に贈られる冠はオリーブの枝で作られたもので、ゲッケイジュの冠を授けるようになったのは近代オリンピックからだとのことです。
近代オリンピックの父クーベルタン男爵が提唱したオリンピックの決議案が1894年6月23日のパリ国際会議で採決されたことから、この日は「オリンピック・デー」です。