NO.186
キンモクセイ
10月3日
キンモクセイ(金木犀)は、春のジンチョウゲ、夏のクチナシとならんで日本三香木の一つです。ギンモクセイ(銀木犀)の変種で、木自体はほとんど見分けがつきませんが、花は橙黄色で何といっても強い香りが際立つ樹木です。
静岡県の三島大社のご神木のキンモクセイは、国の天然記念物にも指定されおり、高さ15メートルの日本一のキンモクセイの巨木で樹齢1、200年といわれています。時には周囲2里(約8キロメートル)まで香りが届くとも言われています。ただ、江戸時代に中国から日本に持ち込まれたとも言われているので、どうなのでしょうか。
日本のキンモクセイは、銀木犀と同じようにすべて雄株ということで、実生で育つことはなく、挿し木で増やされるとのことです。雄株しかないが故に香りがあれほど強いのかも知れません。
拙宅の庭にもキンモクセイがあるのですが、あの香りが初秋を運んできてくれる感じがします。
〇 行きすぎて金木犀は風の花 (木村敏男)