あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.128

キョウチクトウ

8月6日

インド原産の常緑低木で、葉が細い竹の葉に似ていて花が桃に似ていることから中国名が「夾竹桃」となり、それが和名になっています。乾燥や暑さにも強く、排気ガスにも強いことから街路樹としてもよく植えられています。

1945年8月6日に広島に原爆が投下され、死者は20万人といわれています。地上温度は3000度を超えたといわれますが、被爆後の夏、キョウチクトウがいち早く花をつけ、多くの人を勇気づけたということから、被爆都市・広島市のシンボル・ツリーに指定されています。

被爆の惨禍を生き抜いた樹木、焼け焦げた樹木が再び芽吹いた樹木、約160本が被爆樹木として広島市がリストアップしています。なかでも旧広島逓信局中庭のアオギリは半分が焼けえぐられたにもかかわらず樹皮が覆い尽くし再生したことから、被爆樹木のシンボルでもあり、キョウチクトウと同じく、広島平和記念公園を訪れる学校などにその苗木が今も配られています。

“夏に咲く花 夾竹桃 戦争終えた その日から

母と子供の おもいを込めて 広島の 野にもえている

空に太陽が 輝くかぎり 告げよう世界に 原爆反対を“

(「夾竹桃のうた」より)