あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.228

カボス

11月14日

 

徳島県特産のスダチと並んで独特な香味料となるかんきつ類のカボスは、300年ほど前に大分県の臼杵や竹田に持ち込まれ、庭先栽培されたのが始まりといわれています。ほとんどが大分県で生産されています。「一村一品運動」で今や大分県の特産品となっています。

クエン酸やビタミンCを含んでいて、矢張り、秋の味覚であるサンマの塩焼きには欠かせません。スダチも同じです。

佐藤春夫の作品に「秋刀魚の唄」に“青き蜜柑の酢をしたらせて”というフレーズが出てきますが、これは彼の故郷・和歌山県の蜜柑のことのようで、それぞれ地域性があっていいですね。酸っぱさからすると、スダチ→カボス→青き蜜柑の順でしょうか。四つ切にして絞る時は皮の方を下にして絞ると皮の香りもたくさん出るようです。

明治4年11月14日に廃藩置県により大分県が発足したことから、11月14日が「大分県の日」とされています。