NO.181
カイノキ
9月28日
カイノキはウルシ科の落葉高木で、直角に枝分かれをして、小さい葉がそろっていることから、字体の楷書体はこのことからきているといわれています。
1915(大正4)年、白沢保美博士が中国山東省曲寧の孔子廟からカイノキ(楷樹)の種子を持ち帰り、湯島聖堂、閑谷学校、足利学校などの我が国の孔子ゆかりの地に植えたとのことです。
世界の四大聖人(釈迦、孔子、イエス・キリスト、ムハンマド)の一人といわれている孔子が死んだ時、弟子達が全国から芳木を集め廟周りに植えたのですが、カイノキはその代表で、「孔子の木」とか「学問の木」といわれています。いわば、孔子のシンボルツリーです。
釈迦はインドボダイジュの下で悟りを開いたといわれ、預言者ムハンマドは栄養豊富なナツメヤシの実を好んだということですが、イエス・キリストは誕生日にクリスマスツリーを飾るという習慣はあるものの、万物の創造主は神であるということから特定の樹木はないようです。
ちなみに、孔子は西暦前552(または551)年9月28日に生まれています。