あなたの誕生樹

あなたの誕生樹NO.207

オリーブ

10月24日

 

地中海沿岸が原産地のオリーブは、四大文明の発祥地のギリシャにちなむ樹木であることもあって色々なシンボルになっています。「太陽の樹」、「生命の木」、「勝利の象徴」あるいは「平和の象徴」など。今でこそ色々なスポーツ競技会の勝者には月桂冠が送られることがありますが、古代ギリシャあの英雄・ヘラクレスが植えた聖なるオリーブの木で作ったオリーブ冠が勝者に与えられていたようです。月桂冠も勝者に贈られた大会もあったようですが、こちらは文化芸術の神・アポロンの象徴であることから文化芸術に秀でた人に贈られたとのことです。

でも、何といってもオリーブは平和のシンボルです。これは旧約聖書の「創世記」にある“ノアの箱舟”からきています。ノアは、神のお告げに従って箱舟をつくり大洪水の難を逃れて漂流していた折、放った鳩がオリーブの葉をくわえて帰ってきたことで、陸地は洪水も治まって平和になっていること知ったというエピソードからきています。

こうしたことから国連のシンボルは、青色の地に世界地図を真ん中に2つのオリーブの枝がデザインされています。1945年4月にサンフランシスコで国連憲章が採択され、同年10月24日に憲章が発効し、国連が正式に発足したことから、この日は「国連の日」とされています。

ギリシャ、イスラエル、ポルトガルの国の樹・花になっています。また国内では香川県の木に指定されていますが、これは明治終わりごろ、三重、香川(小豆島)、鹿児島で栽培が試験され、小豆島だけが成功したことによるとのことで、決して観光のために栽培されたものではないとのことです。