NO.313
エリカ
2月7日
冬から春に小さなかわいい花をつけるエリカ(Erica)は、英語名はHeath(ヒース)で、荒れた丘陵地に生えます。E・ブロンテの小説『嵐が丘』はヒースが生い茂るイングランドが舞台で、主人公の名前もヒースクリフ(Heathcliff:ヒースの崖)。
黒色の葯のあるジャノメエリカは春先の花屋さんの店頭に鉢植えが並べられます。
世界四大ゴルフトーナメントのひとつ全英オープンの開催会場にもなるセントアンドリュースはこのヒースと井戸のようなアリソンバンカー、そしてうねるようなグリーンが名物のすごくタフなコースです。
イングランドの風景は、日本のような急峻な山が連なるのではなく、草地の丘陵地が続くというのが一般的だと思います。その丘陵地もこのヒースに覆われているところも多いと思うので、羊が群れれて牧草を食むためにはゴルフ場のフェアーウェーと同じように人の手を入れる必要があるのでしょう。