NO.132
エノキ
8月10日
1920年8月10日、日本で初めて近代的な道路整備計画が定められたことから、8月10日は「道の日」となっています。
そうした道になくてはならないものが、マイルストーン、日本では一里塚です。この一里塚に織田信長が「余の木」を植えろと命令したところ、聞き間違えたのかエノキを植えたといわれます。その後、徳川家康のころ、東海道などの主要な街道に一里塚が全国的に整備されるわけです。
一里塚には樹木などが植えられたりしますが、その大半はエノキだったようです。いわば、エノキは道路の守護木です。
枝が多い木であることから「エダノキ」→「エノキ」と名付けられたという説があります。夏には葉がよく茂り旅人に休息を与えてくれますが、そうしたことから木偏に夏という和製漢字(国字)になったといわれます。
また、エノキの由来は「餌の木」とも言われていますが、これはエノキの葉が国蝶のオオムラサキなどの餌になることや、秋に熟する干し柿のような味の実のせいなのでしょうか。