NO.189
アケビ
10月6日
北海道を除く全国各地の山地に分布するつる性の落葉小木で、秋に、長楕円形の果実が熟すると自然に果皮が開くことから「開け実」となり、これが訛って「アケビ」となったといわれています。
別名、「アケビカズラ」とあるように、アケビの仲間であるミツバアケビはつる性の幹がバスケットなどのアケビ細工に使われます。
また小さい種を包む白い果肉は、爽やかな甘みがあり、昔、山遊びをしていてアケビを見つけ、オヤツ代わりに口にほおばり、ちょっと苦みのある硬い種子を吹き飛ばした記憶があります。紫色の果皮も油で炒めると結構おいしいということです。
漢字では、「木通」とか「通草」と書きますが、これは便秘のツウジの薬効があることに由来したものとのことです。
〇 舌にのせ風の甘さの通草の実 (佐藤和枝)