NO.211
モウソウチク
10月28日
1972年の日中共同声明が出され戦後日本と中国との関係正常化が進められるようになり、それを記念して同年10月28日に中国からパンダが贈られました。来日した康康(カンカン)と蘭蘭(ランラン)は、あっという間に人々をとりこにし、上野動物園の人気ものになりました。
パンダの主食はササかと思いましたが、上野動物園では意外にもモウソウチク(ダケ)を与えているとのこと。ただ、あの太い竹のカンの部分ではなく、小枝や葉の部分だと思います。クマの一種であるパンダはもともと肉食だったのでしょうが、今は草食動物。先日も上野動物園で双子の赤ちゃんが誕生という嬉しいニュースがありました。
ところで、モウソウチクの名前の由来は、中国の22人の親孝行者の一人である「孟宗」が母親の求めに応じて寒中にタケノコを掘り当てたという逸話から名付けられたということです。ただ、中国名では「毛竹」ですので、日本で名付けられたのでしょうか。
竹は地下茎を張り巡らし、毎年、芽を出しながら繁殖するわけですが、その芽がタケノコ。色々な種類の竹がありますので、タケノコも色々なのでしょうが、何といってもモウソウチクがその代表ですね。芽の先端が地上に出るか出ないか位のタケノコが柔らかくて甘味があって、生でも食べられるといいますが、タケノコご飯もこれまた格別です。