NO.363
ミツバツツジ
3月29日
ミツバツツジは落葉性で、全国の山地に自生していて、3~4月頃、まだ葉もない枝に鮮やかなピンクの花を咲かせ、これを見ると春も本格的になったという思いが深まります。やがて柔らかな葉が3枚出て、なるほど「三つ葉躑躅」かと納得がいきます。
「春の女神」といわれるギフチョウが、ミツバツツジやカタクリの花の蜜を吸うために飛び交う姿を見ることができますが、これはピンク系の色に誘引されるためといわれています。
ところで、全国の自治体でそれぞれシンボルとなる木や花木を指定していますが、サクラの国・日本だからサクラが一番多いと思いきや、実はツツジなのです。平成の市町村大合併の前の3,500程の自治体(都道府県を含めて)のデータで見てみると、サクラ類をシンボルにしている自治体は全自治体の約11%に対して、ツツジ類をシンボルにしているのは約22%とサクラ類の2倍もあるのです。しかも北海道から沖縄までまんべんなく広くツツジ類をシンボルにしているのです