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- 2024年 第19回大会
- 19回大会 決勝大会出場 富山 高岡市立野村小学校
19th contest第19回大会について
代表者紹介
- 甲信越・北陸ブロック
- 富山
高岡市立野村小学校
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- 校長
- 中山均
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- 所在地
- 富山県高岡市野村 405
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- 受配校
- 高岡市立野村小学校
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- 食数
- 702食
かつて越中の国府が置かれた高岡市は、現存する日本最古の歌集『万葉集』 の代表的な歌人である大伴家持が、国守として約5年間、赴任した地です。そ の間、家持は越中を舞台に数多くの秀歌を残しました。高岡市では 10 月に 「高岡万葉まつり」を開催し、『万葉集』全 20 巻 4516 首を3日間にわたり歌 い継ぐ「朗唱の会」が行われます。今回の給食は「高岡万葉まつり」にちなみ、 万葉の時代に食べられていた食材を取り入れた「万葉献立」としました。
万葉の時代は、米だけでなく、あわ、ひえ、麦、豆などの雑穀を栽培し、食 べていました。そこで、主食には高岡で生産された富山県のブランド米「富富 富」に雑穀の「香紫米」を混ぜた「高岡産富富富と古代米のごはん」にしまし た。主菜の「ふくらぎのしょうが焼き」は、富山湾で獲れる代表的な魚、ふく らぎ(ぶりの幼魚)を焼き、しょうが入りのたれをかけます。富山湾に面した 雨晴海岸は国定公園にも指定された絶景ポイントであり、かつて大伴家持も訪 れるたびに絶賛した場所です。地場産のさといもやにんじんなどの根菜と、と り肉、こんにゃく、厚揚げなどを煮込んだ「かたかご煮」は、かたくり粉でと ろみをつけた煮物。現在のかたくり粉はじゃがいもから採取していますが、か つては「かたかご(かたくりの古称)の花」の根から採りました。かたくりの 花は高岡市の給食で使う食器にもデザインされています。
当日は万葉時代の食事をアレンジした給食を食べながら、掲示資料や校内放 送で万葉時代の食事や食材を紹介。大伴家持が生きた時代に思いをはせながら、 身近な地場産物をおいしくいただきました。
①野村小学校マスコットキャラクターの「のむラッコ」と一緒に撮影。子供たちの「おいしかった!」の言葉を励みに、毎日頑張っています。
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②野村小学校校舎
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③グラウンドには、大伴家持がこの地で鷹狩をしていた時に詠んだという歌碑が建てられています。
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④高岡万葉まつり朗唱の会には、奈良時代の衣装に身を包み、本校の児童が何人か参加しました。
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⑤万葉献立の給食の時間に、食育指導を行いました。献立にちなんだクイズに挑戦しました。
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⑥食育指導 1年生「3色栄養」のショートの指導の様子。3色に分けた食材がこの直後に食べる給食に全て出ると知って、驚いていました。
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⑦「給食おいしい!」という感想を、可愛らしく表現してくれた児童
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⑧グループになって、楽しそうに食べている児童たち
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⑨週に1回を目標に、給食の情報をホームページにのせて発信しています。内容は、給食室内 の調理の様子、納品された地場産物の紹介、特別献立に込められた願いや工夫、給食のレシピ 等を知らせています。
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⑩調理作業の様子:高岡市は、家庭の延長上のような、手作りの料理を大事にしています。(写真は、富山湾で獲れるホタルイカを使った、ホタルイカの南蛮煮を作っている様子:R5年度)
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⑪調理作業の様子:高岡市は、家庭の延長上のような、手作りの料理を大事にしています。(写真は、富山湾で獲れる白えびを使った、かき揚げを作っている様子:R5年度)
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⑫調理作業の様子:ミートローフや千草焼、カップエッグ等も手作りしています。(写真は、絞り豆腐が入った、変りミートローフを作っている様子)
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⑬月間のごはん給食の残食量(ご飯給食1回分の平均値)を、コンビニのおにぎり(1個110g) で表し、その個数で残食量を可視化した掲示資料。月間の残量の増減が分かるようにすること で、全校児童、教職員の残さず食べようとする自発的な意識を継続することができています。