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15th contest 第15回大会について

食育授業審査講評

施設名 講評(評価できる点)

キッコーマン
食育授業最優秀賞

愛媛県西条市立大町小学校
栄養教諭・茨城仁美

ICTを活用して、国連のSDGsでも課題としている食品ロスを「食べきり給食」として授業している。食べ残しなどを捨てている(食品ロス)を少なくする工夫をした学校給食を実現し、子どもを通して家庭でもできることを指導している。日本は毎日、一人1個ずつおにぎりを捨てているほど食品を無駄にしている。そこで食べ残し食品や、捨ててしまう食品を活用する方法を考えさせている。残り物を活用するリサイクルレシピとし、前日の残りご飯をハンバーグにする。前日のだしをとった煮干しを佃煮に利用する。工夫すると立派なおかずになる。栄養分のあるダイコンの皮を捨てないで利用する。地元の食材を3色食品郡と結び付けてその重要性を授業している。電子黒板をうまく使って授業の内容をデザイン化し、三色食品郡についても分かりやすく授業をして子どもたちの興味を引いている。地元食材の紹介も適切であり感謝の念も伝わっており、普段の教室の様子が伝わってくる。

食育授業優秀賞

北海道札幌伏見支援学校
もなみ学園分校
栄養教諭・大橋望

札幌でとれた札幌黄というタマネギを食材にした、かき揚げ丼と北海道産野菜をふんだんに使った五目汁を題材に楽しく授業を進めている。メッセージがシンプルで分かりやすく流れがいい。主食、主菜、副菜、汁ものを食べることによってバランスのとれた栄養を摂取できていることを説明している。支援学校の先生らしく、はきはきした声と簡単な分かりやすい説明である。

同上

群馬県川場村学校
給食センター
栄養教諭・遠藤まみ

川場村のコメ「雪ほたか」のご飯の美味しさとブルーベリーの地元生産者を写真入りで紹介し、身近に感じさせ理解度を高めている。甘く、大きくなるように育てている生産者の活動にも言及し、生産者の紹介で食材の身近さを伝えている。具沢山の「よかっぺ汁」の方言を入れたネーミングも親しみを持たせ、現地の食の問題点である濃い味を改善するよかっぺ汁がよかった。日常的に調理している調理員をビデオで紹介した。

同上

富山県高岡市立野村小学校
栄養教諭・亀ヶ谷昭子

オリンピックにちなんだレシピを楽しく授業している。子どもとの対話方式でシロエビ、小松菜など地元食材について問いかけをして答えさせるなど、授業内容を工夫している。黒板いっぱいにイラストを貼り付けて理解できるようにしている。富山湾でしか取れない世界一だから金メダルとか「食19(しょくいく)」などいうネーミングも楽しい。地域全体への愛着も深まる授業になっている。香りが伝わるような動作もいい。

同上

丹波篠山市立東部学校給食センター
栄養教諭・岡田恵美

歴史ドラマを献立と組み合わせをしたアイデアがいい。この日の献立について、利用した地元の食材の実物を並べて、絵や写真を多数使いながら理解度を高める授業をしている。最後に三色食品郡を鎧兜に扮装した調理員のパフォーマンスを入れながら、子どもたちの興味を引き理解させている。豊かな食材を使った献立の説明が丁寧で分かりやすかった。

同上

県立岡山西支援学校
栄養教諭・川上啓子

地元食材20種類をポスターで示し、岡山を代表するポーク、サワラ、海苔について子どもにクイズを出しながら授業をしている。ビデオで海苔を収穫する様子を見せて興味をかき立てている。語り掛ける喋りは子どもへの訴える力がある。クイズ形式で子どもの興味を引いている。海苔の養殖の工夫にも言及している。苦手を克服して食べやすくする工夫は、これからも生きる方法だ。のりの作り方の映像も入れて興味がわいた。