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- 2018年 第13回大会
- 食育授業コンテストレポート・レセプション
第13回全国学校給食甲子園決勝大会
応募献立食育授業コンテスト
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- 東京都 日野市立日野第一小学校
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「今日の献立に使われている日野産の野菜は12種類」とわかりやすく提示して、授業が始まりました。
日野産の野菜が給食に並ぶのは「当たり前のことではありません」として、学校給食用農産物栽培農地があることを紹介。日野産大豆プロジェクトでは、安全・安心、おいしいものを35年にわたって作り続け、給食に提供しているそうです。
その大豆は、献立の「なんちゃってロールキャベツ」にも使われています。少し硬めに茹でて肉の中に詰め込むことで、食べやすく、食感も味わえるように工夫しています。460食のロールキャベツ作りは大変なので、ロール状ではない形にアレンジしたそうです。それで「なんちゃって…」という献立名になったと紹介しました。
トマトソースは、甘く、程よい酸味がある日野産トマトを使い、トマトの味を楽しむため調味料は醤油だけとのこと。これには思わず会場がどよめきました。日野産のトマトの味生かすため調味料は醤油だけ
- 学校栄養職員・瀬川 久美子さん
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- 徳島県 吉野川市学校給食センター
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テーマは「ふるさと給食」。
徳島県・吉野川市産の食べ物を「ふるさとの香り」として紹介しました。
献立に使われている「すじ青のり」の「香りを感じてみましょう」と子どもたちに呼びかけ、給食掲示板でも香り体験ができると伝えます。徳島県は、「すじ青のり」の生産量日本一、吉野川の下流域で養殖しているそうです。
続けて、徳島県の香りでは、すだちも有名として、給食には吉野川市美郷産を使用していると紹介。実物も見せながらの授業は、会場中にすだちの爽やかな香りが届くようでした。
さらにみそ汁に使われている「御膳味噌」の紹介では、「御膳とは食事の丁寧な言い方」で、江戸時代の徳島のお殿さま、蜂須賀家政が、藍の栽培の合間に大豆作りを奨励し、「御膳味噌」が生まれたと、食材の歴史まで教えました。「ふるさとの香り」にこだわる
- 栄養教諭・柴垣 直子さん
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- 佐賀県 嬉野学校給食センター
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「こんにちは。皆さんが楽しみにしている給食の時間です」と授業がスタート。
今日は月に1回の嬉野茶給食の日という設定です。嬉野茶は主食の「嬉野茶ごはん」と主菜の「とり肉のお茶みそ焼き」に使われています。
毎年5月には学校周辺の茶畑から嬉野茶のいい香りがすること、茶葉の特徴などを紹介。
しかし、嬉野茶を飲んでいる人は児童生徒の半数以下になっているという現実も伝えました。
献立は嬉野茶以外にも佐賀県産の食材がたくさん使われています。
米「夢しずく」は毎日の給食に、牛乳「さが生まれ」は名前の通りの佐賀産、かまぼこや佐賀のりなどを紹介しました。月1回「嬉野茶給食の日」
- 学校栄養職員・尾形 有紀さん
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- 神奈川県 横須賀市立池上小学校
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今回の食育授業を担当した12人中、唯一の男性が最後に登壇しました。テーマは「自校献立給食」です。自己紹介で横須賀野菜応援隊で野菜ソムリエだと明かし、三浦半島100キロマラソンにチャレンジしたと話し、会場の空気をつかみました。
話の中に、子どもたちが三崎港を社会科見学で訪れていること、農家訪問で収穫体験をしていること、長ねぎの皮むきなどで給食作りも体験していることを入れ、食育の幅広さをアピールしました。
三浦だいこんと青首だいこんの実物を見せて、三浦だいこんの収穫が大変なこと、生産者が少なく貴重なことを紹介するなど盛りだくさんでした。
今回の献立に使われている三浦半島、神奈川県産の食材は13種類です。
子どもたちに持たせる食育レポートには地産地消クイズも掲載しているそうです。野菜ソムリエが考える「自校献立給食」
- 学校栄養職員・加藤 勝大さん