- HOME
- 2011年 第6回大会
- 決勝レポート
高知県大月町立大月中学校
中国・四国ブロック代表となったのは、高知県大月町立大月中学校。栄養教諭・野坂なつこさんと調理員・安岡千冬(ちと)さんのコンビだ。高知県勢も初出場だ。
「アンパンマンと龍馬の高知県」と地元紹介した。「大月の子どもは大月の食材で育てる」をモットーに給食づくりを進めている。アジの干物が食べられない子どもが食べられるようにしようと考え、4年前にスタートした。今ではどんどんアジの干物を頭から尻尾まで食べるようになった子どもが増え、サンマの干物も頭から尻尾まで平らげる子どももいる。
「こうしめし」は年越しから名前が付いた郷土料理。これを伝えるのも給食の役割だ。「日本一の給食を食べている」といってくれる子どもたちのために、明日は頑張る。
初出場ながら堂々と地元高知を紹介
富山県立富山総合支援学校
甲信越・北陸ブロック代表は富山県立富山総合支援学校。学校栄養職員・谷林五月さんと調理員・浜井美恵子さんのチームだ。体の不自由な生徒と知的障害がある子どもたちが学ぶ。このため刻み食、ミキサー食、アレルギー対応食など数種類を作っている。
重度の子ども以外はみんな一緒に楽しく食べている。食事介護が必要な子どもには先生が交代でつく。ミキサー食など原形をとどめない食事では、ひと皿ひと皿、何の食材で作られているかを説明している。子どもたちは食事が大好きで、素晴らしい笑顔を見せてくれる。
献立では富山湾でしか捕れない白エビを使ったかき揚げや高等部の生徒が育てた学校農園の野菜を使っている。「明日は子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、最後まで心を込めて調理する」。
子どもたちの笑顔を思い浮かべ、
心を込めて調理したい
和歌山市立名草小学校
中部・近畿ブロック代表は和歌山市立名草小学校の学校栄養職員・土井登世さんと調理員・山中恭子さんの2人組。地元農協から渡された鮮やかなオレンジのはっぴ姿の上には、「がんばろう東日本」のたすき。心意気が伝わる。
紀三井寺がある歴史の町をアピール。大根、にんじん、小松菜といった野菜が地元で採れる。特に大根は布引大根というブランドだ。「ぜひ布引大根で日本一になって」という子どもたちの応援ももらってきた。
「がんばれ和歌山、がんばれ東日本、がんばれ学校給食甲子園大会」。そして「エイエイオー」と元気に締めくくった。
名産の布引大根で日本一へ挑戦
長野県小諸市立東小学校
最後の代表は甲信越・北陸ブロックからの長野県小諸市立東小学校。学校栄養職員・椙井(すぎい)泰子さんと調理員・須田幸子さんのペア。雄大な浅間山の山麓に広がる高原の城下町からの参加だ。
市では「梅花教育」を教育理念とする。地場産物を活かし、安心安全を基本とした給食作りを心掛けている。献立には自然への恩恵とともに子どもたちに命をいただくこと、感謝の気持ちを養ってほしいという願いが込められている。梅香和えの梅は中学生が収穫し、それを給食室で漬けたものだ。
「子どもたちに応援をもらった。生産者にも感謝しながら明日は頑張りたい」と結んだ。
「梅香り和え」は子どもたちが
収穫した梅が自慢