第12回大会

「日頃のチームワークを発揮して」

銭谷眞美 審査委員長のあいさつ

「この大会は日本の学校給食の改善・充実を目指してきました。学校給食は、戦後、子どもたちの成長を担うことを目指して始められました。現在では世界にも誇り得る学校給食として成長しました。
 栄養教諭、学校栄養職員、調理員の皆様は、地場産物を生かしたものを提供すること、栄養のバランス、衛生管理も含め、日頃大変な努力をしていらっしゃることと思います。
 教育には、知育、徳育、体育が大切だといいますが、最近は第4の柱として食育が大切だといわれています。学校給食は重要な事業の1つとして位置づけられるまでになりました。
 決勝大会に進出された12チームの皆様にはお祝い申し上げます。これから1時間で6食を作っていただきますが、審査委員として大変楽しみにしています。日頃のチームワークを発揮してください」

「子どもたちの笑顔のためベスト尽くす」と選手宣誓

愛媛県 西条市立神拝小学校
栄養教諭・武方 美由紀さん

「宣誓。私たち選手一同は、確かな調理技術と完璧な衛生管理、そしてチームとしての連携の良さを基に、それぞれの地域の特性ある食材を生かした調理をし、子どもたちのおいしい笑顔のためにベストを尽くすことを誓います」

 武方さんのご子息、武方和宏さんは2013年の第8回大会で決勝大会に進出していました。大会初の母子での決勝進出となりました。

開会式

※この様子は、YouTubeで生配信された。

鍛えた調理技術でスピーディにそして丁寧に

 午前10時半、銭谷審査委員長の「調理開始」の声が掛かりました。2つの実習室に並んだ12台の調理台は一気に慌ただしくなりました。時間は1時間しかありません。2人の作業分担は決まっています。てきぱきと、そして互いに声を掛け合って手順を確認します。毎日の仕事仲間。コンビの息はぴったりです。訓練してきた手順に沿って黙々と材料を切り、揚げ物、焼き物などの準備が進みます。

「調理開始」の声に手際よく調理に取りかかる

報道のカメラにも選手の熱が伝わる

丁寧に出汁を取る

選手達は、行程表や、導線なども
しっかり用意している

 包丁の音は、タンタンではありません。タタタタッとリズミカルに聞こえます。これが鍛えた調理技術です。しかし急げばいいというものではありません。料理で大切な温度の管理にも手を抜くことはありません。スピーディにしかも丁寧に。そして衛生管理にも気を配ります。

子ども審査員もしっかり審査していた

食材の温度をチェックするのも大切な作業

洗い物も全て時間内に
終わらせなくてはならない

水滴などが飛び散らないように
しっかりと衛生管理対策が
なされている

徹底した衛生面、手袋をしての作業

いつもと違う少量(6人前)の調理

 ピーンと張り詰めた空気の中、食材が鍋に入れられます。あちこちでジュージューという音がし始めます。子どもたちの健康を考えて塩分も控え目にするようになってきました。そこで濃い味付けではなくても美味しいと感じてもらおうと出汁に工夫し、深みのある味付けを探求します。子どもたちが笑顔で完食してくれるのは美味しいことの証明。今日の給食も同じです。審査委員に美味しいと言ってもらいたい。味見を繰り返し整えていきます。

残り10分になると、
盛りつけに取りかかるチームも

終了間近、報道陣にも緊張感が走る

残り1分、選手と一体になって応援をする人たち

調理終了!

 残り時間が15分を切るころになると、調理実習室に美味しそうな匂いが広がってきます。次第に調理は仕上げ段階に入ってきます。作業が順調なチームには余裕の表情が、遅れ気味のチームは少し速度を上げ始めます。時間内に作り終えることが評価に繋がるからです。
 どのチームも予定の6食分の給食を時間内に作り終えました。緊張が解け、ホッとした表情になってきました。やり終えたという充実感でしょうか。

調理

※この様子は、YouTubeで生配信された。