2016年 第11回大会

表彰式

選手たちの熱闘も終わり、いよいよ表彰式を迎えた。
決勝大会進出の12校・施設は、入賞の表彰状と協賛社から提供された副賞、記念品を授与された。
部門賞と優秀賞の発表の後、特別賞、準優勝、優勝の発表となる。

優秀賞(味の素賞) 
…味のバランスに優れている… 
香川県 高松市立香川学校給食共同調理場

栄養教諭
池内夕起子さん
調理員
十河ひとみさん

●献立
くろまめごはん、牛乳、はまちのレモンソース、食べて菜の磯香あえ、あんもち雑煮、小原紅早生みかん

優秀賞(タニコー賞) 
…調理機器の有効活用に優れている… 
岡山県 岡山県立倉敷まきび支援学校

栄養教諭
横山宏子さん
調理員
中村花子さん

●献立
下津井たこめし、牛乳、たこめしの具、宝島寺漬け、呉汁、磯の松風ケーキ

優秀賞(藤江(ふじのゑ)賞) 
…調理技術に優れている… 
鹿児島県 屋久島町学校給食東部地区共同調理場

栄養教諭
西野間かおりさん
調理員
東 美代子さん

●献立
むぎごはん、牛乳、とびうおミンチのにらみそ焼き、はんだまとひじきのサラダ、
あごだし根菜汁、屋久島たんかん

牛乳・乳製品部門賞 
…牛乳・乳製品を使用した優れた献立…
富山県 高岡市立木津小学校、
石川県 宝達志水町立宝達中学校

この賞は、決勝大会に出場するしないにかかわらず、牛乳・乳製品部門賞にエントリーされた全ての献立の中から2つの献立が選出される。
また、他の賞との重複受賞も可能。

富山県 高岡市立木津小学校
学校栄養職員 田中真理子さん

●献立
木津っ子なっぱピラフ、牛乳、こぶしの花焼き、水菜のごま風味サラダ、ミニトマト、
木津大根ポタージュ、地場産人参ゼリー

石川県 宝達志水町立宝達中学校
栄養教諭 北出宏予さん

●献立
みたま、牛乳、加賀ふのミルク茶椀蒸し、あいまぜ、なすびそうめん汁みそ仕立て、
さつまいもとなしの重ね煮いちじく風味

こども審査員特別賞  埼玉県 毛呂山町学校給食センター

栄養教諭
石井知子さん
調理員
大谷木敏博さん

●献立
ごはん、牛乳、ゆずの香りのチキンソテー、入間の大地の福神漬、もろ丸カレー

女子栄養大学特別賞  
富山県 魚津市学校給食センター

栄養教諭
関口暁子さん
調理員
安部 徹さん

●献立
六条おおむぎとだいずひじきのごはん、牛乳、
魚津かわはぎのカリカリフリッターフルーツ甘酢ソースかけ、
しんきろうトマトのあえ物、たてもん汁、ももゼリー

特定非営利活動法人21世紀構想研究会特別賞  
奈良県 宇陀市立学校給食センター

栄養教諭
内藤 瞳さん
調理員
宇良章子さん

●献立
くろまめ入り奈良茶飯、牛乳、三輪そうめんを使った大和肉鶏の蓑揚げ、
大和まなとかきの白あえ、さといも入りかきたま汁、みかん

準優勝(サラヤ賞)  
京都府 宇治田原町立学校給食共同調理場

栄養教諭
山西奈津子さん
調理員
井山陽子さん

●献立
茶の香ごはん、牛乳、とり肉の古老がきだれ、宇治田原野菜のかき酢あえ、
茶汁、茶の葉ふりかけ、かき

栄養教諭 山西奈津子さん
「大変名誉な賞をいただいて、ありがとうございます。
応募が決まってから、ほんとうにいろいろと苦労もあり、楽しみもあり、ようやく迎えた本日です。
献立を考える時は、町の食生活改善推進委員の皆さんにご協力いただきました。
調理実習は、小学校の家庭科室をお借りして、10回を超えるほど行ってきました。
その時には小学校の先生方にもご協力いただきました。
また、調理場が一丸となって今日の日を迎えることができました。
私たち二人が代表してここにきてますが、宇治田原町のみんなの思いを叶えることができと思っています」

調理員 井山陽子さん
「たくさんの方々に協力してもらってここまで来ることができました。
今日は楽しみながら、いつもと同じおいしい給食を作りたいという思いで作りました。
ほんとうにありがとうございました」

涙をハンカチで拭いながら、震える声で思いを語った。

優勝(久原本家グループ本社賞)  
北海道 足寄町学校給食センター

栄養教諭
吉田美優さん
調理員
廣田裕美さん

●献立
螺湾(らわん)ぶきの繊維たっぷり飯、牛乳、道産子ホイル焼き、カプレーゼ、和・酸辣湯、足寄産物3色団子・十勝産あずきを添えて

静まり返った会場に「北海道」と発表が響き渡った直後、吉田さんと廣田さんはハンカチで顔を覆った。肩を震わせて、止まらない涙を拭った。

栄養教諭 吉田美優さん
「優勝できたのは、支えてくれた子どもたちや先生方、地域の方々、生産者さんのおかげだと思っています。
優勝旗を持ってみると、自分はまだまだ未熟なのにいただいても良いのかという気持ちです。
甘えていた自分をこれからもっともっと成長させて、栄養教諭としてもがんばっていきたいと思います。
私がここに立てているのは、支えてくださっているパートナーの廣田さんのおかげです。
廣田さんとここにくるまでには、いろいろと練習を重ねてきて、苦労や辛いこともありました。
ここに連れてきてもらったことに感謝して、これからもがんばっていこうと思います。今日はありがとうございました」

調理員 廣田裕美さん
「まずは大会の関係者の皆さま、出場校・施設の皆さまにお礼を申し上げたいと思います。
そして足寄町で応援したてくださった教育委員会の皆さま、JAの皆さま、なによりも足寄町学校給食センターのセンター長、主管、調理員の皆さまにほんとうに感謝を申し上げたいと思います。
決勝が決まってから19回の練習を重ねてきました。
今回、給食を基礎から見直しました。
衛生管理はもちろんのこと、生産者の皆さんの元に行って、熱い思いをお聞きしてきました。
その思いをどう伝えられるかというのは私たちの課題だったと思います。
うまく表現できたことをとてもうれしく思います。
いつも身近で応援してくれている夫と娘に早く受賞の報告をしたいです。
ほんとうにありがとうございました」

受賞の瞬間

二人は、表彰台でも涙が止まらず、第11回大会の感動的なラストを飾ってくれた。